@Stella-Lou

『グラン＆グルメ』番外編置き場です。 読んでも読まなくても本編には影響のない話です。

本作品は「グラン＆グルメ～器用貧乏な転生勇者が始める辺境スローライフ～」(旧題:転生したら器用貧乏な勇者だったけど、平和な世界のようなので辺境でスローライフ始めることにした)のど…

【書籍化＆コミカライズ】旧題『転生したら器用貧乏な勇者だったけど、平和な世界のようなので辺境でスローライフ始めることにした』 B級の冒険者グランには"ニホン"という国で生きていた…

四年に一度目覚める吸血鬼の女の子のお話。

家の事情により【身知らずの森】という危険な魔の森に向かった僕。 そんな僕を心配してくれた婚約者からの贈り物のフクロウのブローチ。 それがまさかこんな事になるなんて……。 異世界フ…

小学五年生になる『さち子』は学校で出された宿題のため、 異世界についての話を婆に聞きに行ったのじゃ。

「やってられるか…」 神童と謳われる兄と常に周囲から比較し続けられたセルクはそれでも認められようと努力し続けていた。 だがとうとう我慢の限界が来て家どころか国まで飛び出してし…

グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって…

「侯爵令嬢マリア＝ティルヴィア！　そなたに婚約破棄を申し渡す」 「殿下。申し訳ありませんが、今の、もう一度言ってくださいますか？　わたくし、殿下のお声なんか全然聞いてませんでし…

カクヨム3周年企画で2019年に初開催（だった気がします）されたKAC。当時書いたモノなんですが、意外と好きなので公開します。 ＊この作品は「KAC2日目」。お題は「2番目」だ…

男爵令嬢エリイシャは表情筋が死滅している鉄面皮女と呼ばれている。おかげで２２歳になっても縁談の一つもない残念美女だ。けれど、彼女の情熱は胸の奥底で熱く滾っていた。そう、彼女は筋肉…

エルジアス王国公爵家の三男で近衛騎士隊長でもあるジルクリフ＝ベルツ＝ファーレンは、本日花嫁を迎える。 赤い絨毯の上をしずしずと歩いてくる少女は確かに可憐だ。 だが。 参列者は花…

※書籍発売中、Ⅰ巻は構成変更し、大幅改稿してありますのでご注意を！ 戦時中に結婚した子爵令嬢バイレッタは、顔も見たことのない夫がいる。 ガイハンダー帝国陸軍騎兵連隊長アナルド＝ス…

第１１回ネット小説大賞　金賞受賞しました。紙書籍。電子書籍共に発売中。コミカライズはそのうち……。 「悪いんだけどさぁ。無理だから、他を当たってもらえ……」 　私は斜め上に視線…

幼い『呪われ聖女』は塔に幽閉され、鉄枷で自由を奪われポーションを作らされるだけの虚しい聖女――そんな彼女を「妻に欲しい」と言い出したのは、ウォルツ王国の第二王子ユリウスだった。い…

熱病に倒れた日から、婚約者のレオ様は変わった。 これまで私に無関心だった彼は私を溺愛し、そして一つの依頼をしてきたのだ。その依頼こそが、「ざまぁ返し」。 私はこのままだと男爵令…

王太子は私を『お飾りの正妃』に仕立て上げ、妹を側妃に迎えて溺愛した。 子供のころから王妃となるべく教育を受け、自由も感情もすべて奪われて育てられてきた私。不実な妹たちを責めるこ…

侯爵令嬢リザリアは、化粧が濃かった。しかもドレスが結構エグい。本人は「モード系」だと信じているが、周りから見るとどう見ても痛いゴスロリだ。性格もかなりキツくて、思ったことは秒でズ…

大切な婚約者に、浮気されてしまった……。 男爵家の私なんかより、伯爵家のピア様の方がきっとお似合いだから。そう思って、素直に身を引いたのだけど。 なんかいろいろ、ゴタゴタしてい…

「離婚しましょう！　ミュラン様！」 夫の寝室で、私は叫んだ。 私の意志は固い。絶対に離婚してやる！ 　＊ 昏睡状態から目覚めたら、チャラ男から一転してステキな旦那様になっちゃ…

「俺が君を愛することはない。俺のことなど気にかけず、この離宮で好き勝手に暮らせばいい」 初夜の晩。寝室に訪れたルース殿下は、冷たい声でベルリアに告げた。 隣国から嫁いだ孤独な…

「何これ……こんなの効率悪過ぎっ」 侯爵令嬢イーディスは、滅茶苦茶な書式の報告書を見て前世の記憶がよみがえった。 報告書のフォーマット、定期的に実施する監査体制、過去のデータ…

大怪我から意識を取り戻した伯爵令嬢セシリア。 ここがどこなのか、自分が誰なのか、すべてが分からない。 記憶を失ったセシリアの前に現れたのは、麗しい公爵様。 「君は自分の名前以…

前世で好きだった少女漫画の世界に、悪役令嬢の友人として転生した主人公の女の子が、悪役令嬢のかわりにヒロインに一矢報いようとする話。 異世界転生先が現代日本を舞台にした少女漫画の世…

前世の記憶を思い出し、自身が少女漫画の成金悪役令嬢に生まれ変わったことを知ったアンナ・クローデル。漫画の中でアンナは婚約を破棄され、父の新事業が時同じくして大失敗、没落してしまう…

　好きだけど、好きだからこそ分かってしまう。 　この恋は、きっと叶わない。 ＊＊＊ 定時後の仕事場。 誰にも邪魔されない2人だけの時間を期待して、今日も私は残業をする。 　 …

　魔物が棲む森に隣接した辺境の街。 　そこで昔、子供たちがとある一つの約束をした。 「俺達でこの街の『英雄』になってやろうぜ！」 　ただの気まぐれで放たれたこの一言で、幼馴染…

　休職を機に地元に戻って来た私は、ひょんなことから「神社に行ってみようかな」という気になった。 　特に何のお願い事もなければ、スピリチュアルの類を全く信じていない私。 　だけど…

　――ちょっと不思議な力を持った、お祖母ちゃんが亡くなった。 　誰も居ない所で一人話していたり、未来を当ててしまったり。 　そんなだったからずっと疎遠だったんだけど、遺品整理を…

　嫉妬に狂ってしまいそう。 　だから彼からいっその事、離れてしまいたかったのだ。 　なのに彼はこう言った。 「その言葉は『俺を好いてくれている』という意味で良いんだよな？　そ…

「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ？」 「はぁ？　殿下、アンタついに頭沸いた？」 　私は思わずそう言った。 　だって仕方がないじゃない、普通にビックリし…

　朝起きて平和な時間を過ごしている時に、ふと齎された飼い主からの一言。 　それを聞いて、私はひどく戦慄した。 　拾われっ子の元野生ウサギ。 　そんな私が飼い主の優しさと恐ろしさ…

　ルドヴィカ王国から追放されて隣国に移り住み、気が付けばもう８か月。ケモ耳少女・クイナとの穏やか（？）な冒険者生活にもすっかり慣れてきた俺は、今日もいつもの仲睦まじさで疑似親子生…

　父王に裏切られて国を見限った元王太子の俺・アルドは、元の身分を隠したまま隣国へと脱出・移住を無事に果たした。 　それから約２か月弱。 　今の国でも暮らしにも慣れ、今は元気いっ…

　キツネ耳少女は悩んでいた。 　お肉とプリン、どちらを先に食べるかを。 　両方とも好きすぎて１番が選べない。 　そんな彼女の悩みを解決するのは……なんと『二刀流』？！ ※本…

「いっその事、私を『ただの平民』にしていただきたい」 　婚約者の不正を告発した王太子の俺・アルドは、逆に悪者呼ばわりされた挙句に臣籍降下を言い渡された。 　だから「飼い殺しにさ…

小説『伯爵令嬢・セシリアは、放蕩三昧したいのに。』の裏話等を書いていきます。 放蕩三昧したい頭の良い伯爵令嬢・セシリアと、やっぱり迫りくる様々なトラブル。 貴族に平民に、教師に…

「――どなたかと思えば、アンジェリー様ではありませんか」 　セシリアの発したその声は、不安渦巻くその空間に一筋の光を穿ってみせた。 　＊　＊　＊ 　１２歳になり、ついに王都の…

「ちょっとセシリア、お前王都で何やってんの？！」 　少年・ユンは伯爵家の使用人としてではなく友人として、思わずそう叫んでしまった。 　＊　＊　＊ 　今年、社交界デビューの為に…

小説『伯爵令嬢が効率主義の権化になったら』の裏話等を書いていきます。 頭の良い伯爵令嬢・セシリアと何故か寄ってくるちょっぴり『面倒』な貴族達。 彼らを上手く往なし、セシリアは自…

「きっとこの件を企てた方は、私を怒らせたいのでしょうね」 　 　そう言って微笑んだ彼女の目は、しかし微塵も笑ってなどいなかった。 　＊＊＊　 社交界デビューの王族主催パーティ…

「『面倒』ですが、仕方が無いのでせめて効率的に片づける事にしましょう」 　望まなかった第二王子と侯爵子息からの接触に、伯爵令嬢・セシリアは思慮深い光を瞳に宿して静かにそう呟い…

「よくやった、ワルター」 　謁見の場で王弟殿下に『仕掛けた』ら、滅多に褒めない父から良い笑顔で労われた。 　＊＊＊ 　社交界デビュー当日、1人の子息が王への謁見に臨む。 …

「ちょっと待て！　お前何してる？！」 使用人の俺がそう声を上げてしまうくらい、俺の年下主人は目が離せない。 ＊＊＊ とある伯爵家の使用人の息子・ゼルゼン。 変わらない日常…

「興味が無いことはしたくない。でもどうせやらなきゃダメなら、せめて『さっさと始めてとっとと終わらせる』方が良いって思うの！」　 ＊＊＊　 『効率的』。 そんな言葉を信条にする…

「これは……」 　部屋のあまりの惨状に、私は思わずそう呟いた。 ＊＊＊ いつものように帰宅すると、目の前に広がっていたのはひどく荒らされた部屋の惨状だった。 この事件の…

――僕には憧れの女性が居る。 名前を、神崎めい。 ３期上の先輩上司で眉目秀麗・スタイル抜群。 営業部でも3年連続成績トップ。 誰からも好かれている完璧な人。 しかしそんな彼女…

「そのクッキー、貰ってやろう。ありがたく思うんだな」 　そう宣ったのは、殿下の皮を被ったクッキー強奪犯だった。 　◇ ◇ ◇ 　貴族の子女が通う学園の昼休み、私が男友達と2人…

平民上がりの聖女様は、いつも周りから羨まれる。 しかし彼女はいつも思っているのだ。 ふざけんな、と。 そんな彼女の前に現れた、一つのボタン。 そして、ボタンの用途を示す石…

ブランシュ・クリスティーネ・ヴァレリー公爵令嬢は婚約者の王太子に訴えられ裁判にかけられる。明らかに冤罪と分かる内容。にも拘わらず「有罪」の判決を受け、国外追放になってしまった。何…