短時間で読める、ババアの異世界談。いろいろやばい……。そして、いちばん最後に強いのは…… ババア。
ただそれだけの話だと思う。ババアの一人勝ちだ。異世界は夢と希望とロマンと色々詰まっているけれど、現実に戻ってしまえばそれらは消える。その夢とロマンの先で、ババアが手に入れたのは揺るぎない勝利。ババア格好良い。
確かにいかん。色々といかん。だけどまあ、婆さん勝ったみたいだしいいよね。個性の強い作風で語られる、皮肉で漬物にされた異世界。私も異世界には気を付けよう……
まあこう言ってしまってはなんですが、なんていうんでしょうか、一ジャンルとして確立した感がある「異世界転生に対する疑義」系統の作品で、は、あるんですが、ババアのキャラがいいので(さち子ちゃんも一言も発していないのにいいキャラで、これは実はとんでもないことだと思いますね)、まあそういう分類とかはどうでもいいのかな、という感じです。特にラストはかなりキマってますね。必ず最後に「それ」が勝つのか、「勝った」からそうなのか。どっちでもいい。どっちでもいいんだよな。現象はそこにあるから。とにかくいいババアでした。
最初は日本昔話風に話が展開するのかと思っていましたが、婆さんの予想外の面白ヒストリーに笑ってしまいました。 そうか……そうですよね……日本的な価値観を大事にしたまま異世界に行くとそうなりますよね……。 なんかもう次々と繰り出されるネタが面白すぎてツッコミが間に合わないです。 爺さん、あんた幸せ者だよ。
昼休みに読めた。さあ午後も頑張って仕事しよ。
異世界ものの特徴を冷静に見たお婆ちゃんの語り口調が特徴的な作品だった。確かに、異世界はいかんことが多いよね。
物語のあちこちに隠れた皮肉と笑いが光ってます。ここで語られる異世界俺TUEEE伝説の真実とかユーチューバーの話とか笑いが止まりません。
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