脳幹 まこと

私はここ数ヶ月、完全に迷走していた。すべては自分の高すぎるプライドが原因だった。 どこまで努力しても満足いく結果にはならなかった。数多の土日が奪われ、私の熱意は少しずつ失われてい…

　一つの作品を長く続けられる人って本当に素晴らしいと思う。 　自分がやったら☆が気になって生活に支障をきたしてしまうだろうから。 　でも仮に、仮にだけども「うわあ、すっごいアイデ…

街歩き ゴミを拾って コーラ飲む

ええっと、紹介文……そうですね、あらすじは必要ですよね。 ……道を見失ってしまったんです。昔から歩きなれたはずの道だったんですけど。 だから今のところは簡単なことにすら、凄く難儀…

昔使っていた小説投稿サイトを見に行くと「感想が書かれました」という表示が。 中を覗いてみると……

気が付くと裁判所にいた男、茂野月 愛世。 何故か被告人になっている上、彼の罪状は「モノを大切にしたこと」であり――

メモ帳に声をかけ続けるだけで小説執筆ができるのだ。 しかも自動で変換までしてくれるのだという。 良い時代になったものだ。

「何かを別の何かで例えられないか」という思いつきで遊んでいた私は、リンゴと小説に共通項を見出すことに成功する。 こじつけを織り交ぜながらも着々と進んでいたが、ある一つの箇所で止ま…

私の最近買ったPCにはいろいろなことをしてくれる「AIアシスタント」とやらが付いているらしい。 可能な限り効率性を重んじる――言い換えると面倒臭がりな私は、こう思ったわけだ。 こ…

輸入品の販売業者の店長が、客として訪れた若者の奇妙な振る舞いについて語る。

タイトルやキャッチコピーでなんとなく察することは出来るだろう。 私は小説を連載しようとすると毎回のことエタってしまうのだ。 今まで（何故か）深く気に止めることもなく、次の作品に取…

何の取り柄もない男は、自分の根性の弱さにとことん辟易していた。 定期的に行う自分会議のなかで「小説を書くこと」を決めた男は、この一ヶ月の間、小説以外の思考を禁じることにした。 果…

ホラーってこんなもんだよなあ、と思ったら書いていく。

　一切救いのない、実にテンプレ的なアンチテンプレ異世界転生物語のプロットが出来た。 　しかし、私には心理描写も風景描写も無理なので、 　あらすじ形式で「どんな惨たらしい想像が出…

ゲームなんて全然やったことのない男が、友人の薦めで育成RPGを買った結果、見事に沼にはまりこんだ時の話。

仕事の失敗が原因で、二千文字近く延々となじられ続ける話。

魔王城の最奥で、城主と相対する者が四名。 これだけ聞くとさながらファンタジーの最終章だが、実際は全然違っていたのだ。 ダーク（仮）で残酷（仮）なコメディファンタジー。

　私はインテリ志望の小説家だ。 　周りから「頭いいね」と称賛されたいという、大いなる野望を持っている。 　野望の成就に向けて、日々生産性の高い行動を心がけていたある日、ふと…

　無限の猿定理―― 　猿がタイプライターの鍵盤をずっと叩き続ければ、シェイクスピアの作品と同じ文章が出来る（はず）という夢のある話。 　そして私の本来の職業はプログラマ……の…

私は今、アルバイトをしている。 コピー＆ペーストをひたすらに繰り返すだけの、簡単なお仕事を……

私の周りには困った人物がいる。 そいつは……

富豪の老人は、息子のタケシに「金」を教えようとする。 人生の大半を金を稼ぐことに費やした老人に起こった異変とは。

綺羅星のように現れた小説家「怪奇堂 嘯」。 彼の作品は瞬く間に日本国内を席巻し、世界すらも虜にしたのだった。 周りの人々が恐怖を覚える中、私だけはそれを理解できないでいる―― ミ…

隣の芝生は青いどころか、純金で出来ている。 酒でフラフラ、風邪でクラクラな作者が負の感情を叩きこんで作った回想録。

男は三年前より自分の声に雑音が混じっていることを自覚する。 大きい影響はないと、大して気にも止めなかった男だったが、その異変は着々と終わりへと進行していた。

鈴木太郎は世界でも珍しい病気「話半分病」に罹った人物です。 聞いたこともないですって？ 面白そうな名前ですって？ とんでもない。この病はとても、とても残酷な苦痛を与えるのです。 …

友人のケンジがすごろくをやろうと誘ってきた。 暇だったので、僕の別の友人であり、ケンジにとっては友人の友人にあたる、アキラとジロウを呼んで、四人ですごろくを始めるも……

郊外のマンション「やどかり」には生体認証がある。 宿主以外の侵入を完全防御するためのセキュリティが……

自称ベテランスコッパーの男は、数多あるスコップ用企画にうんざりしていた。 そんな折、偶然見かけた『曇天の夜』という自主企画。 それは、評価の類を全く受けていない小説のみが対象で、…

俺には嫁がいる。 料理の腕は良いと思う。台所なんかは調味料や器具が沢山置いてあるし、難しい料理も作れるからさ。 でも、愚痴らずにはいられないんだ。彼女の料理は……

仕事中、インタビューを受けることになった私。 それは「首相の名前を答えろ」と言う簡単なモノで……

最近、断捨離にハマっている女。 科学技術が進んだ今、捨て去るモノも従来とは異なっており……

俺には前世の記憶がある。あまり良くない記憶が……