カクヨムコン。
1年に1度の大イベントとなるわけで、何作か短編用に検討をしているところではある。
当然のことながら入賞の為、真面目に内容を練ってみたりするわけだが、書いている間ですらこんな思いを抱く。
(ああ、自分は【真剣に】カクヨムコンに向き合ってはいないのだな……)
プライベートでの作業もあるし、定期的に始めたオススメレビューを止めるつもりもない。
本当に真剣に入賞を狙うのなら、それらはある程度諦めなくてはならないだろう。本業の仕事とカクヨムコンだけの生活を覚悟する。
なるべく早くの段階から検討、投稿すべきだったはずだ。全力を尽くして天命を待つ、そういった心構えがない。
いや、そんな心構えをするほどの「利」が感じられなかった、という方が正しいのか。
「真面目」と「真剣」は違う。自分は前者ではあるが、後者ではない。
与えられた枠組みの中で最善を尽くそうとするのが前者、最善の為ならば枠組みすらも捻じ曲げるのが後者。
もちろんそんな狂気じみたことが(少なくとも一般人目線では)何に対しても出来るわけではない。
真剣を用いたやり取りは大抵命がけだ。負けたら「次」なんてないのだ。
だからこそ、吟味する。勝てるかどうかの算段を立てる。やらないと決めたらやらない、これも大切な考えだろう。
こんな思考が脳裏に渦巻いて止まらない。
それでも期限内には何とか書いて投稿するのだろう。
棚ぼたを期待し、負けたら「次」を考え、必要とあらば別の楽しみに向かうのだろう。
残された「次」の数から目を逸らしながら。