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星新一もネタに困ることはあったのだろうか?


 これを近況ノートに載せるべきなのかは正直悩ましい。整形して作品にして出すか、自由帳にでも書いてろという内容だからだ。
 少し考えた末、一応は創作活動の一環として出た内容なのだから、出してしまっても問題はないと結論付けた。

 本題。
 週イチで短編小説を書こうと息巻いて、稚拙ながら作品を出してきたが、いよいよ無理が出始めた。
 今週分の作品はある。全体の話の流れは出来たので、あと二時間くらいかけて固めれば問題はない。
 しかし、ここでの「問題はない」とは作品としての最低限の品質はあるだろうな、と自分の中で踏ん切りが付けられる意味であって、それが実際に面白いかと言われると微妙なのだ。

 どう微妙か。ありがちという意味で。

 短編小説を主体として書く皆様ならばお分かりいただけるだろう。「ありがち」という言葉の重さを。
 今の作品は、下手をするとタイトルの時点でオチが分かるかも知れないレベルだ。


 さて、そんなときフッと一陣の風が吹いたのだ。

 星新一もネタに困ることはあったのだろうか……?

 言わずと知れたショートショートの神様(実は中長編もわりかし書いてる)。その作品は1000を超え、世代性別を問わず評価され、またネタが風化することもない。
「なんだこの夢想作家」と思わずにはいられない。

 もし、もしも。そんな神様ですらネタに悩んでいたとするなら。「ぶっちゃけ300作品前に同じオチ使っちゃってるけど、使い回しちゃえ」くらいの、私が入り込める余地があるのなら……

 ほんの少しは安心して作品を世に送り出せるのだが。

3件のコメント

  • こちらこそ、素晴らしい読書体験をさせていただきました。他の作品につきましても読んでいければと思います。

    ……伝説の小説家でも悩むのですね。「悩み」の次元が遥かに違っているような気もしますが。
    とても励みになるメッセージでした。ありがとうございます。
  •  カクヨムでもなろうでも毎日かなりのボリュームを更新する人がいますよね。場合によっては日に何度も。。。まあ、書き溜めての一気に更新ということもあろうかと思いますが、それにしても、すごいな、と思います。私は過ぎにネタに行き詰まります。脳幹 まこと様と同じくい習慣に一話を目標にやっていますが、文才の名私には厳しい目標だったかと思っております。
  •  まさしく、仰る通りでございます……目標に不安を抱いている点を含めても、です。
     どんなに頭を捻っても適切な表現が出なくなり不貞寝することもしばしば。
     下手なものを出すのも気が引ける(思わぬ評価を頂けることもありますが)ので、自分が最低限納得、弁解できるものを出そうとしております。

    ……しかし、矢指様のご指摘通り、一日に大きく追記、更新をかけていく(短編だと何本も出される)方々がいらっしゃるのも事実。
     是非とも、爪の垢を煎じて飲ませていただきたいものです。

     コメント、ありがとうございました。
     
     
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