「ピアニストに恋をして」は書きかけなのだが、前述したようにグレングールドの所で頓挫してから一向に進まない。その間、ベートーベンのピアノソナタの全集を購入したり、ついには昔手習い程度にしたピアノ教室に通う決心をしたりと、筆が進まない割に持ち出しが多く発生し始めて、頭を抱えているところである。
そう言いつつも、音楽に関することを買いたい気持ちもあり、新たにMy Bestsという作品を書き始めてみた。これはレコードやCDの僕にとってのベスト盤を書くという作業なので、ピアニストについて書くというような包括的な作業を伴わないため、比較的気軽に筆を執ることができる。第一章はラサールSQによるドビュッシーとラベルの弦楽四重奏曲とした。
Bestsという複数形にしたのは、この曲だけ、ということではなく、様々な演奏にベストがあると考えたからで、クラッシック音楽のみならず、ジャズやシャンソン、歌謡曲なども対象にしようと思っている。あくまで個人的な感想を綴ったものであるが、それを読んで「あ、この曲、聞いてみたいな」と思ってくれるようなことがあれば幸いです。