久しぶりに小説をアップすることになりました。
実は今、これ以外にもこれよりだいぶ長い小説を書いてはいるのだがけど、いずれも書きながらアップするという手法は取っていません。というのも、2年前入院したときに書きさしていた小説が二本あったのですが、退院して、さてもう一度と書き始めては見たものの中途で挫折してしまったから。ある程度ストーリーは頭の中にあるのだが、それが文章になっていかないのが現実です。
やはりどんなものにも勢いというものは必要で、流れた水が途中で砂の中に埋もれてしまえば、なかなか地表に顔をだしてこないのでしょう。
敢て、もう一つ理由を挙げれば、術後禁煙したのは、確かに祟っているようです。小説と煙草は少なくとも僕に取っては付き物だったようで。いずれにしろ中途で諦めるというのも失礼な話なので、これからは書き上げてからアップすることにしようと考え直しました。
エッセイの方は章ごとに独立しているので今まで通り随時、上げますが、これも集中力が不足しているせいか、書いている途中で放り出していたものがあり、今、それを順番に書き上げて、アップしてから新しいものにとりかかるという形に変更している最中です。
因みにこの小説はそうした整理の作業の中から生れた小説です。「My Bests(僕のすきな音楽)」というタイトルで主にクラッシック音楽について書いているのだけど、時にはポップス、シャンソン、ジャズなども触れているのですが、その中でZARDについて書き始めたのがありました。中断していたのですが、先日書き上げてアップしました。
そのプロセスで妄想が次第に膨らみ、それをベースに書き上げたのがこの「オマージュ」という小説です。エッセイの方に書いた通り、理由があって僕はZARDというグループも坂井泉水さんも、活動最盛期に巡り会っていないし、生で聞いたこともありません。というか、彼らを知ったのは、その最盛期もだいぶ過ぎ、坂井泉水さんが亡くなった後のことです。
しかし、ある意味逆に僕は彼女のことを余りしらないために、彼女のイメージを自由に膨らませることが出来たのかも知れない。もちろん昔からのファンにそのキャリアで「勝てる」はずもなく「勝つ」つもりもなく、勝負にすらならないでしょう。
彼女は生きていた頃からミステリアスな部分があったようで、その時代さえ知らない僕には更に「ミステリアスな人」そのものです。でもそういうミステリアスなところがついつい創作意欲を刺激するということもある、様な気がします。
というわけで
妄想だと言いたければ言い給え。確かにこれは純粋に妄想なのだから。