西尾　諒

かなり時間がかかりましたが、ようやく「秋茜集う丘、勇魚哭く海」を脱稿しました。その間に母親の死去もあって、精神的にも、そのあとの色々な手続きに伴う煩雑さに伴うイライラにもやられ、それは未だに続いてますが、とにもかくにも終わってほっとしています。このタイトルは最後の二章から拵えたタイトルで、戦後にも特攻が曳いた尾を描いていますのでそこまで読んでいただければ幸いです。特攻というとそれを賛美する人と、忌避する人の二つに分かれがちですが、どちらでもないアプローチをした心算です。