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ピエドコション

ヨーロッパで暮らしていた期間が十年以上ありまして、それをもとに書いているのが欧州八景という小説です。もちろん実話ではないのですが、場所や風景、レストランなどについては記憶をもとにガイドブックなどで確認しながら書いていますのでほぼほぼ正確な描写だと思います。その中でパリの話の中にピエドコションという料理が出てきますが、これはオペラ座の近くにあるAu pied de cochonというレストランがあって、その記憶をもとに書いたものです。意外にもとても美味しい料理でしたが、実は一緒に食べた貝類にどうもあたってしまって、クリスマス休暇が台無しになるほどのひどい症状に苦しみました。というわけで小説と違って苦い記憶が残っているのですが、どういうわけか今となるととても懐かしくて、再訪してみたい(しっかりと店は残っているみたいです)店の一つです。パリは休暇や出張で何度となく訪れた街ですが、奥が深いのでまた行っても違う楽しみ方ができると思います。朝食の風景はAlsaceというシャンゼリゼにあるカフェで、ここはしょっちゅう行っていました。ポンピドーセンターにあるレコード屋で買ったジョルジュブラッサンスの全集が手元にあり、それを聴きながらパリを思い出したりしていますが、残念ながら今はパリはコロナで死んだようになっているみたいです。

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