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ヴァイオリニスト

たまたま朝、早起きしてしまい、つらつらとテレビを見ていました。最近はニュースを見ても気の滅入ることばかり、ついつい、NHKのBSの自然番組などを見てしまうのですが今朝はチャイコフスキーコンクールのガラコンサートをやっていました。最近はどのコンクールでも優等生的な演奏家ばかりが入賞してつまらないのですし、クラッシック音楽の退潮ぶりも相俟ってあまり新しい演奏家には興味が湧かないのは事実です。Sergei Dogadinというコンクール一位の演奏家もあまり期待せずに聞いていたのですが、極めて線の太い全身から音楽が溢れてくるような演奏で刮目しました。優等生的な演奏ではないのですがこうした演奏家を評価するというのは大変すばらしい。だいたいこうしたコンクールは評価者の方に問題があるケースが多いのです。かつてショパンコンクールでポリーニが優勝した時、他の評価者に対してルービンシュタインが「この若者より、私たちの誰がよりうまく演奏できるのだ?」と高い評価をした、そうした志の高い評価者があってこそコンクールには意味があるのですね。チャイコフスキーのコンチェルトもパガニーニのネルコルピウによる変奏曲も大変すばらしかった。素晴らしい演奏家が必ずしも評価されない音楽業界ですが、頑張ってほしいものです。早起きは三文の得と久しぶりに感じました、

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