拙作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』が発売して約10日が経過しました。
SNS除く反響はまだ薄く、加えて僕はtwitterしかまともにSNSを運用していないのですが、twitter上では購入した上での好意的な感想をちらほら目にしております。本当にありがとうございます。あとweb版のPVやフォローや★もかなり伸びました。ただtwitter上での感想もweb版の方が圧倒的に多いのが切ない。買って(直球)。お願い。
さて、それはさておきカクヨムで僕の公式連載が始まりました。URLはこちら。
御徒町カグヤナイツ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885282129 はみ出し者の男子中学生4人組が「月の姫」を自称するワケアリ女子中学生の近衛騎士団「カグヤナイツ」となって奮闘する青春小説です。今のところ、プロローグ(1話)+全6章(各4話)の全25話構成を予定しています。
さて、この『御徒町カグヤナイツ』は僕にとって一つの挑戦となっています。それはこの作品が今流行りの「キャラクター小説」的な側面を持っているからです。
そもそも「キャラクター小説」とは何ぞやという話なのですが、僕は読了後に「このキャラの活躍がもっと見たい!」となる小説だと考えています。ライトノベルは基本キャラクター小説ですね。一般文芸でもキャラクター小説という概念が出来る前からキャラクター小説はあり、例えばミステリーの探偵ものなんかはモロにそうだと思います。僕は前々からこのキャラクター小説に対する憧れを持っていて、いつか本格的に書きたいと思っていたものを、今回の機会で形にすることにしました。
ですが、僕はキャラクター小説を書くのが苦手です。
理由は小説を書く時に何かしらの「テーマ」を軸にすることが多いから。物語の軸にテーマを据えるのであれば、話の終わりには何かしらの解を出さなくてはなりません。でも逆に答えを出してしまったらその物語はそこでおしまいで、続きを書くことはできません。結果として「このキャラの活躍がもっと見たい!」とはあまり思えない仕上がりになります。足しても蛇足になる可能性が高いので。
そこで今回の『御徒町カグヤナイツ』は僕にしては珍しくキャラクターを軸に書きました。騎士団「カグヤナイツ」となる男子中学生4人組、および「月の姫」となる女子中学生。それぞれに背景を練り、個性を配置し、連載中に登場するかどうかわからないような設定まで結構作り込んでいます。
連載終了後、読者に「この子たちの物語をもっと読みたい」と思わせられれば取り組みは成功です。もちろん『御徒町カグヤナイツ』は連載の範囲内で完結しますし、そもそも続きなんて考えていませんが、どのような仕上がりになるか興味のある方はフォローして追いかけて頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
なお僕が『御徒町カグヤナイツ』をセルフフォローしているのは別に自分が大好きなわけではなく、別アカウントで連載が行われている以上、そうしないと更新が追いにくいからです。この別アカウント連載の結果、僕は誤字脱字等の修正を自力で行うことが出来ません。メールで指示を送る必要があります。もちろん、話の展開に応じたキャッチコピーの変更やあらすじの変更も自力では出来ません。そしてなんと、自分で自分の作品に応援コメントやレビューを書くことが出来ます。絶対に間違ってるでしょ、このスタイル。
-----(「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」へのレビュ返)-----
@sekito 様
リアルとのお言葉、ありがとうございます。ちょっと「ファンタジー」な結末に託した想いを感じ取っていただければ幸いです。
霜月雪 様
「呼吸困難に陥りかけました」の文圧がすごい。応援コメでも言及しましたが、さすがに初めての感想です。ありがとうございますと言っていいのかどうかはともかく、ありがとうございます。
乾燥肌 様
「むちゃくちゃおもしろい青春小説」という言葉がとても嬉しいです。こういう作品は説教になってしまうとダメなんですよね。小説なんだからまずは面白くないと。一番大事なところをほめていただき自信がつきました。ありがとうございます。
沢本新 様
レビューありがとうございます。序盤の純くんがあまり好きではない理由はすごく分かります。彼は序盤、簡単ではない世界とそのまま向き合っているつもりなので、「自分だけが一方的に傷つけられている」という被害者意識が強いんですよね。実際はそんなこと出来っこなくて、純くんは純くんで絶対に誰かを傷つけているのに。傷つく覚悟と傷つける覚悟をもって臨機応変に世界を簡単にしていった方が、きっと人生は捗るんだろうと思います。