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🎄🎄【寫眞解説】帝國圖書館潜入編〜④〜🎅🎅

極夜「巷はメリクリなので有り〼」
白夜「き〜いよ〜し〜、此の夜〜♪」

極「出ましたね、姉やの十八番。ええと、題名は……」
白「獨逸語でシュトーレン・ナハトだよ」

極「いや、同じボケを二回かまさないで下さい。『シュテレ』で有り〼。たぶん」

白「それは兎も角、御伽噺の女の子二人組は消えちゃったね」
極「解説に不手際があったやうで、今年度中は出入り禁止とか伺いました」

白「うん、じゃあ変わって現実世界の女子二人組がお届けします!」
極「…………」

白「嫌な沈黙が。それは軽くスルウして、帝國圖書館巡りの何回目かです」
極「一番、分かり難いエディキュウルで有り〼。紳士淑女の皆様に於かれては下位置にある寫眞を御笑覧して頂きたく候。忠嗣は候」

白「キャラがぶれるから余計なことは言わないほうが良いよ。私たちはそれ以下らしいし」
極「ちゃちゃっと行くで有り〼」

🎁🎁🎁

白「ええと、図書館三階のメーンに当たる閲覧室にあるんです」
極「結構な大きな扉で、仰々しくも有り〼」

白「注釈と被るけどエディキュウルは『小さな神殿』の意味だよ」
極「展示会にあった但し書きをそのまま読み上げるので有り〼。『上部に三角形の装飾、両脇に柱が配置された建具を指す言葉』だとか」

白「分かったような、分からないような……」

柏原「んな細けえことは、どうでも良いんだよ」

白「うわ、急に楽団リーダーが出て来た!」
極「色々と都合良く何でも解説する役回りで有り〼」

柏「三角形ってのは、ペディメントだ。パルテノン神殿とか、亜米利加のホワイトハスとか結構、見かけるぜ。和風に言うと破風だな」

白「ふむふむ。でも閲覧室から書庫に向かう扉で、主に使うのは出納手のボオイズなんだってさ。重そうで大変だよね」
極「いや、扉の向こうには行けそうにない雰囲気で有り〼が。さて」

柏「今は塞がれちまってんだ。でもな、左下の寫眞、開いた扉のとこに赤煉瓦が見えるけど、これが、百年前のものなんだと。保存する意味でここに移したらしい」

白「帝國圖書館が出来た当時の煉瓦かな」
柏「竣工と開館が明治卅九(さんじゅうく)年だから、まあ、そうなるな」

極「今回も手っ取り早く解説してくれたで有り〼」

白「そう言えば、リーダーは本作の第十五話に出てたよね」
柏「ちらっとな。名前も呼ばれたし、分かる人には分かるって寸法さ。暫く後になるけど、金策でジャズのレコードを書肆に売り飛ばしに行くんだ」

白「それって前に何処かの洋館から盗み取ったやつでは……」
極「煙突のある屋敷に侵入して持ち物を掠め取った逸話とは、最も聖夜に相応しくないオチ。やれやれ、なので有り〼」


(寫眞撮影:ドレモン先輩)

2件のコメント

  • この手の扉、ちゃんと名前があるんですね。
    エディキュールか~
    イタリア語だとエディーコラと言うんですと・・・ってエディーコラって街中にある雑誌とか新聞とか売ってる場所の呼び名です。
    共通点は1ミリくらいしかないけど、まいっか。

    そしてドレモン先輩! なつかしい!
    隻脚娼婦館から登場人物が出張してくるのはなにげにレアでは!?
  • 綾森れん様(ポイント↑①🎉)

    あ、前にギリシャ語って書いたような。展示会のパネル(左写真の下に少し見える板)を読み返したら、何語とも書いてなかった。英語が訛ったのが正解かも。

    ふむふむ。新聞スタンドがイタリア語で「エディーコラ」とは、何か関連があるような。因みにキオスクはトルコ語が元らしい。で国電の駅構内にあるのが「キヨスク」とややこしい。あれ、逆だっけか。

    唐突にドレモン先輩登場ですw
    特に深い意味はないけど、ちょっと頭に浮かんだのです。
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