小柄な軽業師👨🦲「あ、いけね。クリアパーツに絵具が附いちまった」
双子ちゃん①👩🚀「おや、また福坊先輩、オモチャで遊んでるし」
双子ちゃん②👩🎓「いつものことであります。そして、先ずは下段の寫眞をご参照頂きたい」
(最下部に寫眞有り〼)↓↓↓↓
👨🦲「オモチャじゃないよ。プラモだよ。作るのにそれなりの技量が要るんだ」
👩🚀「そうなんだ。工作しているのは車かな」
👨🦲「変わり種の自動車さ。軍人さんが乗るやつ」
👩🎓「陸軍のくろがね四起。正式名称は、九五式小型乘用車であります」
👩🚀「お極も詳しいなあ。結構、好きだもんね。でも、この車、変じゃない?」
👨🦲「そんなことないよ。田宮の設計図通りに組み立てたし」
👩🚀「だって背後の座席が変てこだよ。独り分の座席しかない。うちらのフォードとは随分と違うっぽい」
👩🎓「これは、くろがね四起ロードスター型の仕様なのであります。四起とは四輪起動の略で、今で言う四輪駆動車に当たるのです。その為、駆動部の都合で後方に座席がひとつしか設けられなかったのかと」
👩🚀「はあ……今で言う、とは……」
👨🦲「そうなんだけど、まあ、物語の展開で面白いから、この車を使った訳だね。独りだけ後ろに、ぽつんと座る感じが必要だったのさ」
👩🚀「なるほど。で、実際に当時あった車だよね?」
👩🎓「ノモンハン方面、満蒙の大草原を走破したり、時々、赤軍に鹵獲されたであります。作中では幌を張った状態で、色も少し変えたり」
👩🚀「ふむふむ。その辺は何となく分かったけど、なんで福坊先輩が田宮の模型を工作しているのかな?」
👨🦲「自由に使える寫眞が見当たらなかったので、結局、プラモを作って近況ノオトに添えることになったんだ。これ、小説書くのより時間が掛かるな」
👩🎓「理由は後附けで、好きだから作っているんであります。クリアパーツの処理で致命的な失敗したのも実話だったり」
🎻とある音樂家「ほう、福坊、プラモ作ってんのか。相変わらず、塗りが甘いな」
👩🚀「ビックリしたなあ。急に出て来るのは止めて欲しいかも」
👨🦲「柏原さんは連載中の新作にも急に出て来たよね。おいら驚いちまった」
👩🎓「独りだけ名前表記ありで、妙に優遇されているであります」
🎻「まあ、そんな役回りだからな。作者的には『侏儒の言葉』って表現を入れたかっただけらしい。芥川かよ。章一郎とかは、ちょい役だったな。福助に至っては子供扱いだ」
👩🚀「まあ、そうなんだけど、福坊先輩は春以降に再開する黒魔道士の御伽噺で、良い役を貰ってるんだ」
🎻「え? あっちは現実の世界線とは無関係だろう。どんな仕組みだよ」
👨🦲「おいら、そんな話は全く知らないし……第十二話『遺された亞人は比翼連理の夢を見る』で容姿も性格も瓜二つの軽業師が出てくるなんて、全然知らない」
👩🎓「急に宣伝臭くなったであります。しかも、十二話ではなく、分割二期の第三話に変更したという噂も。題名を微妙に弄り、新規の読者を騙して取り込む方針とか。若干、詐欺っぽい匂いがしないでもないであります」
👩🚀「そう言えば、お極も『書肆〜』の第十章に出るんだよね」
👩🎓「急に実りある話になったであります。しかし実物ではなく、変異体。自分をモデルにした“何か”であります」
👩🚀「あれ? そうなると私だけ扱いが少ないような。作者イチ推しのキャラだと信じ込んでいのに……」
👩🎓「顔が同じだから、その辺の細かいところは案ずるに及ばず。いやあ、第十章の四話辺りからの登場。楽しみなのであります」
👨🦲「そんなこと言ってる間に、デカールを貼って完成だ。よし、近所の児童公園に言って撮影するぞ」
🎻「おいおい、そんなガキだらけの公園で怪しい作業してたら事案に……まあ、福助だから大丈夫か」
(模型制作&寫眞撮影:福助)