狼男🐺「秋うらら 十六夜の月 遠からじ」
双子ちゃん①👩🚀「お、章兄、珍しいね。一句詠んでるし」
双子ちゃん②👩🏭「季語はまんま秋でござる。工夫が足りぬのでは?」
🐺「導入の枕だから、その辺りは言いっこなしだ」
👩🚀「川柳は兎も角、近況ノオトは久し振りじゃない?」
🐺「うん、少し間を開けると、愈々ハアドルが高くなるんだよね。何か、こう、内容が濃くないと駄目なような」
👩🏭「気楽に日々の営みを綴るのが近況ノオトの役割でござろう」
🐺「そうなんだけど、洒落た枕と中盤の意外な展開、そして最後に笑いを誘うヲチがないと規範に背くような……」
👩🚀「考え過ぎじゃないかな。だって作品はもっと軽いノリで書いているし」
🐺「え、そうだったの? 知らなかった」
👩🏭「思い出したでござる。章兄は当近況ノオトに於いて、作者の変わり身に非ず、編輯長《へんしゅうちょう》と云う設定だったかと」
🐺「そうそう、ノオト欄はルビ振りの仕様が違うんだった。みんな忘れてるし」
👩🚀「さあ、中盤の展開に参りましょう」
🐺「本題とも云うね。今回も寫眞紹介だ」
👩🏭「最下部に添付されてゐるであります」
(⏬スクロオルして、再び舞い戻れよ⏫)
👩🚀「あ、御伽噺の女の子だ」
👩🏭「所謂、ファンアアトでござる。然し、前に展覧した覚えがあるやうな」
🐺「うん、去年の今ぐらいに相次いで頂戴したものだね。三作品を纏めてフアインダアに納めてみたんだ」
👩🏭「自分が説明致そう。上手から『ちくわ天。』さん、『沖ノキリ』さん、そして『綾森れん』さんより頂いた逸品であります」
👩🚀「本当に額縁に収納してたんだね。画伯のお歴々、改めて有り難う御座ゐ〼」
🐺「某座付き作家は、宝物と称しているし。この寫眞サイズとは別にやや大判のチラシ風のものもあるらしい。そっちは撮影が難しかったとか」
👩🏭「毎度の學童公園でありますな」
🐺「秋らしい風情を織り込みたかった模様だけど、整備された公園とあって枯葉も少なく、亦、花壇になったとか。上手の橙色はマリヰゴヲルドかな」
👩🏭「それよりも題名に注目でござる。英語版もあったりと興味深い」
👩🚀「あれ、連載中の御伽噺と微妙に違うような」
🎻「そんな細けえことはいいんだよ」
🐺「急に樂団リヰダアが!」
🎻「寫眞も絵畫も色艶《いろつや》宜しく結構なんだが、カクコン10出品予定の文藝長編の件は伝えねえのかい?」
👩🚀「そうそう、みんな近況ノオトを使って進捗を報告しているよ」
🐺「編輯部としては催促中なんだけれど、難産している模様で」
👩🏭「ヤバいらしいであります」
👩🚀「え、何が!」
🎻「どう足掻いても、内務省警保局図書課の検閲を喰らいそうな按配だ」
👩🚀「内容的にってことかな?」
🐺「……」
🎻「部落が絡んでるからな。まあ、内務省より水平社から詰問されかねない」
🐺「……」
👩🏭「いつの時代の問題なのやら」
🎻「昔も今も変わりがねえ。おんなじさ」
👩🚀「あー、章兄が黙っちゃったし」
🐺「……この場で解説するのも差し障りがありそうな。まあ、黒魔道士新編があと三話、いずれも中編規模で残っているから、そっちを宜しくとのことなんだ」
👩🏭「及び腰の逃げ腰でござるな。○人○落の奈辺に支障が」
👩🚀「ほら、もう伏せ字になっちゃってるよ!」
(寫眞撮影:河童ちゃん😇)