本業の締切もあるというのに、つい「鬼と天狗」の最新話に手を出してしまいました(苦笑)。
一応言い訳させていただくと、ある程度まとめて書かないと、思考回路やチェックが追いつかず、話が進まないんですよ。
扱っている内容が難しすぎて……。
なかなか話が進まないのは、こういう事情もあります🙏
割と幕末で「尊皇攘夷」をお題目として、新しい時代の幕開け!のように扱う作品が多いのですが、果たして、佐幕派は「旧弊のみに囚われたアホの子だったのか」?という疑問が私の中でありました。
そもそも、当時の気風として「国全体で尊皇攘夷思想が支持されていたらしい」という前提があり、そうなると、果たして薩長を始めとする尊攘派の言い分が正当だったのか?という疑問もあります。
また、尊攘派の意見に隠れがちですが、文久年間は「公武合体派」もありました。それに加えて、朝廷内の対立やら、家来にすら本心を見せない「徳川慶喜」。
これらの事情・思惑が複雑に絡みあっていたのが、文久3年という年です。
なのに、二本松藩史では下関事件も八月十八日の政変も一切出てこないという(^_^;)
→でも、江戸警衛や京都警衛には駆り出されています。
このバックボーンとしては、やはり尊攘派の動きが大きく絡んでいるはずので、少し二本松藩関連の資料から離れて、「水戸市史」をベースにリサーチして書き下ろしたのが、今回の「江戸震撼」の話になります。
さらに、小ネタ……というか、せっかく貴重な資料(昭和10年4月15日に東京朝日新聞にけいさいされたものだそうです)を提供していただいたので、三浦権太夫の「普段の顔」も挟んでみました。
なぜか、二本松藩の小ネタを探すと「尾籠な話」が出てきがちですが^^;
そんなわけで、「江戸震撼」(全8話)、お楽しみ下さいませ!