ちゃんとこの話の小話を完結させたので、近況ノートで裏話を。
(この小話については、更新日の予約設定をしました)
地元民ですら知らない人が多いかもしれない、このマイナーな藩(笑)。
実はちゃんと実在した藩で、「鬼と天狗」でもたびたび紹介しているように、水戸藩の御連枝(親戚筋の藩)です。
石高はわずか3万石(陸奥守山=郡山2万石、松川陣屋=現在のひたちなか市の辺り1万石)という、非常に小さな藩です。
ですが幕末の動乱期において、福島にしては珍しく?(基本的には福島は佐幕派が多い)、天狗党の行動記録が残されています。
そんなわけで、「鬼と天狗」で最終的に二本松藩が出兵を引き受ける際に、その動機の遠因を作った(かもしれない)藩として、取り上げてみました。
まあそれ以外にも、二本松藩なりの「出兵動機」を色々と考察しているのですが、概して「黙して語らない」傾向が強い二本松藩は、なかなか詳細な記録が見当たらないのですよね。
守山藩と二本松藩は概ね阿武隈川が領地の境になっているのですが、この阿武隈川の渡しの運賃などを巡って度々いざこざがあったことが、守山藩の記録から伺えます。
→何気に、結構仲が良くない^^;
それなのに、なぜか「守山藩」の影は薄いです……。
そんな守山藩が「頑張ってみた」話を、三浦平八郎を中心に据えて書いてみたのが、今回の「鬼と天狗」での小話でした。
「民の撫育」を藩是とする二本松藩が、隣藩の「助郷騒動」をどのように捉えただろうか?
その点も、注目していただきたいです。