アルファポリスで、歴史・時代小説大賞の投票が始まりました。
note創作大賞もですが、読者賞?のようなものを設けているというのは、「これだけ人気があるのに評価されないのはおかしい」という、批判をかわすためなのでしょうね。
ちなみに、一応Webライターであるワタクシとしては、あまり読者におもねってもなあ……とも思うし、かといって、全く読まれない作品が入選する、というのも「商業化」という点からは、望ましくないだろうとも思います。
両者のバランスを取るのは、難しいですよね。
ところで、歴史小説を書く際に迷うのが、「史実と虚構」をどこまですり合わせるか?ということ。
カクヨムで発表した分については、「直違の紋に誓って」も「泪橋」も少しずつフィクションの要素が入っているのですが、あまりぶっ飛んだ設定だと、それこそ歴史が引っ繰り返りそうで、私は書くのに抵抗があります。
この辺が、やはりライターの性なのでしょうね。
一例として、「直違の紋~」の場合は、剛介が猪苗代で丹羽丹波と三浦義制の大喧嘩を目撃、それで心が折れたところで丸山四郎右衛門に保護される……という虚構が、どこまで許されるか。
(丸山四郎右衛門に保護されたのは、恐らく事実)
歴史に詳しい方だと、結構嫌かなあ……なんて思いながらも、振り切ったものです。
ネットでも、歴史観を巡って激しい意見の対立があったりしますし、各人の価値観の違いにどこまで配慮するか。
小説は多少なりともフィクション要素が入ってくるので、事実を書かなければならないWeb記事よりは思い切って書いていいのでしょうけれど、未だに悩みます。