佐倉有栖

平和なアパートを襲った悲劇。 不穏な空気。漂う不信感。このままでは血が流れることに……！

2024年物流問題を解決すべく『いいわけ宅配サービス』が始まった。さあ、これではたしてトラック運転手問題は解決するのか？　信二と景子の運命は？

KAC2023参加作品です。 第7回お題「いいわけ」より 息子がバイクで事故ったらしい。 怪我はたいしたことなかったらしいが、なんだか様子がおかしい。

　近所の大学生のお兄さんに勉強を見てもらう事になっていたのだけど、その日わたしは遅刻した。

　高校の時、受験の日に遅刻した僕は、「なんで遅刻したんだ」と父親に言われた。「宇宙へとテレポートする中継地点にたまたま足を踏み入れてしまって、ヒポポクラリネタ星人の住む惑星に着い…

犯人ではないと言い張る人が、いいわけにしか聞こえない供述をするコメディです。

テーマはアンラッキー７でした

ある日のジョンの７つの不運な出来事とは……。

　ボディービルダーのビイ氏。そしてマネージャーであるエム氏は資金繰りに悩まされていた。 　しかしそんな悩みとは裏腹にビイ氏の名声は上り、しまいにはとんでもないプロジェクトが立ち上…

駅から家までの暗い道。 いつも一緒になる不思議なおねえさん。 大きくなって見かけたら、彼女はあの時とは違っていて……。

今年も一人ぼっちの誕生日会をするはずだった。 気まぐれに深夜の散歩をするまでは…。

真夜中に目が覚めてしまった私はストレス発散のため、コートを羽織り深夜の散歩へと出かけるが、そこで偶然、徘徊する老婆に捕まり、なんと息子だと勘違いされてしまう。 家に連れていけと無…

KAC4回目「深夜の散歩で起きた出来事」参加作品

深夜のカップ焼きそばが関係する、生徒と先生の一夜の物語。

　終バスはとうのむかしに出ているはずのバス停のベンチに腰かけているひとりの老女。つい声をかけてしまったのだけど……。

KAC20234　お題：深夜の散歩で起きた出来事 子どもの頃、海を漂う無人船をいつも見ていた。あれはきっと海賊船なのだろう、と。

子供の頃、周りの子より少しだけ絵が描けた俺は、ちょっとした人気者だった。 単純な頭で、「漫画家になる」と決めた。 子供の頃の、眩しい記憶。大人になって、その眩しさに――目の奥が、…

友人から売って貰った雑誌を見て、家族は涙を流した。 表紙のティディベアは、家族が大切にしているものだったから。 今は穏やかに過ごす一家の、過去の話。

なんでも三日坊主の私が、花や星に励まされ、もう十ヶ月もウォーキングしています。事件は起こらないけど、何かがどこか変化しています。

小学生になって初めてのスケッチ遠足。 ぼくは、優しい颯ちゃんと一緒にお絵かきをして、大好きなママが作ってかれたお弁当を一緒に食べたんだ。

感染症が始まって、ゲーセンばっかり行ってた頃のことを思い出しながら書きました。とはいえ内容は全部フィクションです。

無表情で有名な三井さんの、別の顔を見た主人公。 教室で声をかけようとするが…。

幼い頃からモノの声が聞こえる私。だけど大人になってからはそれも聞こえなくなっていた。

母の葬式で五年ぶりに訪れた故郷の浜美町。 その時、思い出のイルカのぬいぐるみの謎が明らかになる。 KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～ 2…

私が好きになる推しは、いつもグッズ化のラインナップから外される。見目麗しいイケメンではないからだ。いつまで経っても推しを出してくれない公式にはもう期待しない。私は推しを錬成するた…

被写体は知らないどこかの風景と、一匹の犬のぬいぐるみ。そんな謎のポストカードが定期的に届く様になった。そのポストカードは灰色の生活を送る大学生の生活に色どりを与えてくれるようにな…

常に注意力散漫で、誰かと話していても関係ないことをぐるぐると考えてしまう癖のある私は、そのせいで友達がなかなか出来ない。 ある日の放課後、いつものように教室で一人思考に耽っている…

『お父さんとの離婚、成立しました』 母からの連絡に、俺は幼かった頃の自分を思い出す。終電間際、乗っていた電車を乗り換えた俺は、懐かしい場所を歩く。

春なんて来なければいいのに。 私は春を憎みながら川沿いの道を歩く。

この子が七つになる前に。 神の御許へ返さなくては。 返ってきたならその時は。 その子は。 その中身は。

世の中は、いいわけのシーンに溢れている。 谷口舞は、部下のココアに悩まされる毎日。 ココアはココアで、思うところがあるようだが？ お題の「いいわけ」がたくさんのショートストーリ…

機械人形が一般的に浸透している世界。お嬢様と機械人形のお話。 記憶は未来にきっと繋がっている。

花の金曜日。彼女は狭いワンルームに帰宅して、焼き鳥と缶ビールで晩酌。 すると、何やら小さなおじさんが現れた！

娘がいなくなった……。 挙動不審の娘婿。 そして、甘夏の木の下で見つけた、何かを埋めた跡……。

一分掌編。奇妙な本屋さんの話。 お題「本屋」。777文字。

町内会の夏祭り肝試しが行われた。 俺はいずみちゃんとペアを組んで参加する事に。 まあ、脅かし役は馬鹿な小学生だからたいして怖くしないと高をくくっていたのだが……

KAC2023参加作品。京都には不思議がまだまだ生きている。それも不意に現れる狭い裏路地の奥にはあやかしが息づいているのです。これはそんな不思議な裏路地の逸話を集めた短編シリーズ…

とある町にある木造建築の駄菓子屋「七」。近くに小学校に中学校、公園まであるので、よく子どもたちの憩いの場として親しまれていました。 駄菓子屋ですから、子どもたちが帰ると普通ならお…

KAC20232「ぬいぐるみ」。器用で不器用な、父と子のお話。

君がぬいぐるみをくれたから。僕は病気に勝てたんだ。 そんな男の子の話。

　大学の講義にちょっと遅刻してしまったおれ。 　問われて、遅刻の理由を話した。 　電車の座席にぬいぐるみが置いてあったんだ――。

子供の頃に祖母が買ってくれた、猫のぬいぐるみチョコ。 ある日家からなくなったと思ったら、見知らぬ土地から手紙が来るようになった。

公園にふたつのぬいぐるみが置かれていた。 しかも、話し声が？ それっていったい何？　夢？　ドッキリ？　それとも？？？

「ぐちゃぐちゃさん」と呼ばれた、心優しいおじいちゃんがいた。

ユーチューバーの青年二人が犯した行為を淡々と諭す神主。 ただそれだけのお話。

この世には、片付けが苦手な人が大勢いる。 もし、部屋を散らかったままにしていると……何処からともなく現われる。

退職者が立て続けに出たり。 休職者が出たり。 妙（たえ）の職場は、てんやわんや。 もちろん、妙達担当者は、現場の窮状を上司やマネージャーに訴えてはいたのだが… ※KAC2023…

私の勤める会社は都内の一等地にある。だが社内は泥にまみれ、社員はぐちゃぐちゃになったぬかるみに足をとられ、スーツは泥だらけになる。そういう会社なのだ。貴方の会社はどうですか？

　ボブが首輪を逃れて散歩に出ると、すでに他界した元飼い主が待っている。 　残された家族の近況報告をしながら、深夜の散歩は続く。

深夜の港近くの田舎町は静か。 自分の店からおウチまで数分数メートルが、親代わりだった叔父との思い出に浸る私のルーティン。