佐倉有栖

禁断食堂と書いて、コピペ食堂と読むどう見ても書店なそのお店では、禁断の方法を使って一風変わった料理を出していた。 KACで書いたお話の短編連作版です。

毒々しいまでに美しく、残酷で邪悪なハンナヴァルド子爵家。 次女のシスティナもまた、輝くような美貌と恐ろしいまでの残虐さを兼ね備えていた。 しかしそれは、ハンナヴァルド子爵家のブ…

聖女が王妃となるこの国では、本物の聖女が現れないときに備え、偽りの聖女が存在していた。

両親の不仲により、東京を離れることになった響子。 憧れの学校を離れ田舎の高校に編入するが、馴染むことができない。 行き場のない感情を持て余したまま一人あてもなく歩いた先で、既に役…

魔力が低く魔法使いの素質がほとんどないアメリアは、十年前に亡くなった祖父からの手紙に導かれ、生前彼が暮らしていた屋敷へと赴く。 祖父のウォルシュは、偉大な魔法使いだった。

可愛くて完璧で天使みたいな女の子たち。 彼女たちがその座から引きずり降ろされることを望む私は、ただの人間だった。

宇宙アレルギーを発症し、たった一人星に残されたレヴィ。 ロボットたちと共にアレルギーの完治を待っていたが、宇宙戦争により外との通信が途絶えてしまう。 徐々に動かなくなるロボットた…

双子のカコとカナは大喧嘩をした翌日、友人のアリスに「一生顔を合わせないで済めば良いのに」と愚痴を言ってしまう。 アリスは魔女で、二人の願いを叶えると自分の夢の世界に連れ込んでしま…

県外に行くためのテストを受けに、霧生亭へとやってきた汐里。見えてしまった彼女は佳也子と紗良、引率の柴咲先生とともに霧生亭で夕食を取ることになる。 朝日ホラーコミック大賞原作部…

始まりの世界で目覚めたリズは、拡大していく世界の中で、知っているはずの知らない人々と出会う。 「この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作し…

目が覚めると見知らぬ天井があった。 お嬢様と呼ばれた私はここはどこなのか尋ねるが、誰も話を聞いてくれない。 私がいなくても私がいるように振舞う人々を見て屋敷からの脱出を目指すが、…

リーデルシュタイン王国の第一王子と婚約していた伯爵令嬢シャルロッテは、先王の崩御後すぐに婚約破棄を通達される。 賢王と名高い先王の跡を継ぐからには、優秀な王妃が必要なのだと言う。…

シュナウザー公爵家の次女リズレットは、十三番目の魔女の祝福により、七歳の姿のまま成長できなくなっていた。 魔女の祝福を破るためその行方を追っていたリズレットは、子供の行方不明事件…

いつもと同じ電車に乗る。 しかし、その日は窓の外で鯨が飛んでいた。

ある朝、奈央が道を歩いていると、空から落ちてきた不思議な物体にぶつかった。 何かが体を通り抜けたと感じた瞬間、奈央は高い空の上に浮かんでいた。

もしもあの時の約束が果たされていたら、どんな未来があったのか。 天界には、幻の未来を売るお店が存在している。

博愛的重度寛容性症候群 別名新人類病と呼ばれるそれは、“許さないことができなくなる”疾患だった。

世紀の天才画家ステファン・デュモン。 彼が最高傑作だと豪語する「地上の楽園」は、誰も見たことがなくどの記録にも載っていない幻の絵だった。

KACを最後まで走り切ることができなかった。 なぜあと二話を書きあげることができなかったのかと自己嫌悪に陥るが、一発逆転の秘策を提案され……。

世の中は、誰かが幸福になれば誰かが不幸になるようにできている。 他人に奪われてばかりの人生から抜け出すために、失った幸福を取り戻すための戦いを続けていたのだが……。

友人が、ジムに行って変わった。 自分も変わりたいと近所のジムのパンフレットを集めてみるが、運動が苦手で……。

何気なく言われた一言が、深く心を抉るときがある。 モヤモヤとした気持ちを晴らしたくて歩いていると、街灯の下でひらがなたちが戦っている光景を目撃する。 それは、最も人の心を動かせた…

声に味を感じる主人公は、人混みが嫌いだった。 しかし、とある男性との出会いによって、変化していく。

その美術館では、夜中に絵画が動く。 幽霊の存在を疑うが、未確定なことを口にすると、言霊となるかもしれない。 もっと明るい想像をしたほうが良いとの助言を受けるが、事態は悪化の一途を…

禁断食堂と書いて、コピペ食堂と読むどう見ても書店なそのお店では、禁断の方法を使って一風変わった料理を出していた。