砂の国

ここは、砂一面の世界。
空からどんどん砂がふってくる。
そして夜が明けると、新しい家が増えている。

住人たちは、みな記憶喪失の状態である。
しかし、互いに前の世界の記憶をうっすら持っているようだ。
平穏な日常生活が続く。

だが、ある日突然、砂が止まる。そして家が消えた。
ざわめく住人たち。そして……。


神が砂時計をひっくり返したら、こういうことになるのかもしれない。