くすり

―――運命。 五柱の神々が大地という帆布を敷き、その上に秩序という格子を描く。定命に勇気と知恵を与え時の流れの中を踊らせながらも、見えざる手で均衡を保つ。古の人間たち、神に近づき…

公序良俗に反する内容です。

　本来交わるはずのなかった人間と妖怪。二種がぶつかり起きた戦争は読んで字のごとく、人妖戦争として語り継がれる。時は過ぎ、戦争より十数年。未だ禍根は残るものの、二種の共存が確立した…

人と妖怪が共存する街、楓町にて。失敗続きの落ちこぼれがひたすら足掻き、走り回る。 求めるのは名誉か、平和か、はたまた────。 シェアワールドしてたりします 御食神霊異記…

　私は始まっている。あるいは終わっている。それを決めるのはあなただ。私は単なるテキストであるのだから。 　そう、私はテキストだ。だから私は読まれたい。 　何にせよそれだけが、私の…

政府によって作られた精液回収用の肉袋、『ラブアリス』。これは本来道具であるはずの彼女たちの中で偶然意識を得てしまった、物言わぬ『私』の話。

戦国時代末期、後の始皇帝である秦王・政に挑んだひとりの男がいた。撃剣の名手にして羽声の力で人の心を自在に操る侠客・荊軻と彼を迎え入れた北方の国・燕、そして燕の歌姫・雪蘭に待ち受け…

　先の戦争以前、この世界には争いが溢れていた。数々の国家が束の間の繁栄の後、例外なく滅びていった。そんな悲劇を引き起こすのは、常に“物語”だった。“物語”は様々な文脈で語られ、時…

生首が喋ったり殺し屋が出てきたりするよくある話です。 スマホから入力するとどうしても段落がつけられなくて困ってます。

かつて最強と謳われたプレシー朝サングリアルの国王ヴラマンクだが、ある朝目を覚ますと、９０年もの月日が過ぎていた。 眠りの力を操る宝具〈眠りの薫衣草〉の力によって、百年近い眠りに就…

　ニャクザの世界は、殺るか、殺られるかじゃけん――。 　力と謀略が支配する野良猫の世界で、ニャクザたちはしたたかに生き抜いていく。東京という巨大な都市に抱かれながら、闘いを繰り返…

　名前と記憶を失った人間。彼らに与えられたのは、名前代わりの機械的な番号、そして罪の記憶。自らが犯した罪、それを償う機会を得るべく、彼らは牢獄にて最期の余生を過ごす。咎人は四十九…

絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日本。本州の99%は横浜駅で覆われ、SUICA を所有する人間が住み自動改札による徹底した監視下…