概要
物語を絶滅させるのが、僕の仕事だ。
先の戦争以前、この世界には争いが溢れていた。数々の国家が束の間の繁栄の後、例外なく滅びていった。そんな悲劇を引き起こすのは、常に“物語”だった。“物語”は様々な文脈で語られ、時には絶望の予言で、時には偽りの希望で人々を操った。その中でも最も甚大な被害をもたらしたのが、〈終末のレポート〉だ。〈終末のレポート〉はあらゆる媒体によって世界中に蔓延し、精神を汚染された人々の手によって複製され続けた。そして人類を絶滅させかけた。
〈終末のレポート〉に対する封じ込め処置は、多くの犠牲を伴ったと言われている。現在の地球人口は、当時の1/10にも満たない。しかし物語との戦いに勝利した人類は、今度こそ本当の理想郷を手にしたのだ。
〈終末のレポート〉に対する封じ込め処置は、多くの犠牲を伴ったと言われている。現在の地球人口は、当時の1/10にも満たない。しかし物語との戦いに勝利した人類は、今度こそ本当の理想郷を手にしたのだ。
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