おいなり新九郎

　日本語の漢字に対する読み仮名の多さは他に類をみないそうですが、カエルの読み方をテーマに短いお話を進めていくのはおもしろいです。でもなにより、彼女の自由さと彼の優しさに脱帽！

　着目点が素晴らしい。え、主人公にそういう設定与える？っていう、怒涛の展開。
もっと見てみたい内容ですが、これはこの長さだからよかったのかも。

　優しく丁寧な表現で、二人の主人公の異世界生活を描いています。魔法が忌み嫌われている理由をいろんな出来事を通して探っていく感じがイイです。

　宣言通りの文字数で約束を守りました。考えてみてください。物語を作るとあーしたい、こーしたいと盛りに盛っちゃうことがあります。その逆も然り。ともかくコントロールが難しい。その上で読…続きを読む

　本文自体は長くなく、楽しいノリです。でも、ああそうだなぁと妙に納得できる内容です。それは、生まれ変わりを通して、違う立場で多角的に生と死をちゃんとみつめているんです。丁寧にうんち…続きを読む

　登場人物と風景の描写が丁寧で、そこに感情が入り込むので、理屈もあるのですが読みやすい。揺れ動く心、登場人物たちの意外な素顔、そして秘密。なぜそこまでするの。そこまでの執念、想いが…続きを読む

これは、唯一無二です。この八郎君は誰にも真似ができません。構成、キャラの設定もしっかり考証が敷かれています。今の人間が昔の人間に会えるハズがない。そりゃそうだけれども。いるんですよ…続きを読む