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執筆日記 大リーグボール1~3号の巻

「体の節々が痛みます」

などというセリフは、80代くらいのお爺さんになってから言うものだろうと思っていた。

しかし、毎日のように創作の文章を書いて、あるいは考えていると、かなり体の節々が消耗しているように感じられる。

世間には、書けば書くほど、

「イェーイ! 今日も何十枚書けたぜ!」

と、ノリノリの人もいるのではないだろうか。

それに引き換え自分は……。

さて、今回はそんな満身創痍の私の秘策というか、

「ストレートに書きたくない!」

「今イチ書きにくい!」

「筆が進まない!」

場合の策を並べてみよう。



秘策1:小さいフォントにしてWordで書く

これは何日か前にも書いたが、めっちゃ小さいフォントには結構な意外性があり、鳥瞰的に場面を眺めているような感覚を味わえる。

ただし、これを何時間もやっていると目の消耗が激しいので、夢中になってはいけない。



秘策2:Wordでセリフだけ飛び飛びに書いておいて、余白を多めにして印刷する。余白に手書きで地の文を埋める。

これはプロの人が「先にセリフだけ書く」という策を紹介していたので、自分なりに応用させたもの。

実際、少しやってみたら自分の書いている話では「話者を決める必要がない」という点に気づいたので、思いがけず役に立った。いろいろな方法を試してみると、副次的なアイディアや視点を得ることもあるのだ。



秘策3:大まかに5つくらいのパートに分けて、最後のパートだけ先に書く。次に真ん中あたりを書く。次に最初の部分を書く。あとは間を埋める。

これも前々から少し試している。とにかく最後の2,3行だけを書いてしまう。そこから遡るか、飛ばし飛ばしか、何であれとにかく「頭から順番に書く」という流れを否定する。これは思いがけずゴールが近くなったり遠くなったりで、新鮮と言えば新鮮である。



以上、今のところ3種類しかないが、自分にとっては大リーグボール1~3号に匹敵するほどの大技なのであった。

2件のコメント

  • おはようございます。

    こんな色々な書き方があるのだと驚きました。
    あたしは何せ、不器用な人間ですんで……というセリフは置いといて、私は頭の中でザッと構築してから書きますが、それもボンヤリだし、最初の書き出しがうまく行かず捗らない事が多いので、何とかできないかなーと思っていました。

    思えば、オチやら決め台詞(パンチライン)やら、それだけ決まってるので、そこのパーツはすでに書かれてる状態なのかも。

    色々ツールを使った挙げ句、結構気に入らずにカクヨムに直接書いてしまってるズボラさをどうにかしたい。
  • >最初の書き出しがうまく行かず捗らない事が多いので、何とかできないかなーと思っていました。


    私は今、ぶっつけ本番みたいな書き方ができなくなっているので、作品によりますが。

    このやり方は「心身ともに疲れているけど、書かなければ」みたいな状態を想定しているので、ピンチの時に使って欲しいですね。

    あと、「この作家のこれを読むと執筆の調子がよくなる!」というのもあると思いますので、それは人それぞれとは思いますが自分なりにまとめたいです。
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