「体の節々が痛みます」
などというセリフは、80代くらいのお爺さんになってから言うものだろうと思っていた。
しかし、毎日のように創作の文章を書いて、あるいは考えていると、かなり体の節々が消耗しているように感じられる。
世間には、書けば書くほど、
「イェーイ! 今日も何十枚書けたぜ!」
と、ノリノリの人もいるのではないだろうか。
それに引き換え自分は……。
さて、今回はそんな満身創痍の私の秘策というか、
「ストレートに書きたくない!」
「今イチ書きにくい!」
「筆が進まない!」
場合の策を並べてみよう。
秘策1:小さいフォントにしてWordで書く
これは何日か前にも書いたが、めっちゃ小さいフォントには結構な意外性があり、鳥瞰的に場面を眺めているような感覚を味わえる。
ただし、これを何時間もやっていると目の消耗が激しいので、夢中になってはいけない。
秘策2:Wordでセリフだけ飛び飛びに書いておいて、余白を多めにして印刷する。余白に手書きで地の文を埋める。
これはプロの人が「先にセリフだけ書く」という策を紹介していたので、自分なりに応用させたもの。
実際、少しやってみたら自分の書いている話では「話者を決める必要がない」という点に気づいたので、思いがけず役に立った。いろいろな方法を試してみると、副次的なアイディアや視点を得ることもあるのだ。
秘策3:大まかに5つくらいのパートに分けて、最後のパートだけ先に書く。次に真ん中あたりを書く。次に最初の部分を書く。あとは間を埋める。
これも前々から少し試している。とにかく最後の2,3行だけを書いてしまう。そこから遡るか、飛ばし飛ばしか、何であれとにかく「頭から順番に書く」という流れを否定する。これは思いがけずゴールが近くなったり遠くなったりで、新鮮と言えば新鮮である。
以上、今のところ3種類しかないが、自分にとっては大リーグボール1~3号に匹敵するほどの大技なのであった。