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「平家物語」8~9話の巻

「平家物語」8~9話を見てみると、平家一族は源氏に押されて没落するばかり、という憐れみを誘う流れになった。

そのきっかけを作るのは山育ちの野生児、木曽義仲である。

アニメでは葉っぱを口にくわえて、「にしし」と笑う。声の感じも含めて「ドカベン」の岩鬼みたいなイメージである。

一方で、主人公のびわは生みの母を探して旅をする。

途中で3人の白拍子と出会い、こちらはPerfumeのようなイメージである。世の中が内戦で荒れていて、京都も木曽義仲が乱暴狼藉の限りを尽くしている。「平家の方がまだましだ」と噂されるほど酷いが、それでも白拍子は身ぎれいで、たくましく、芸で身を立てているというのは不思議といえば不思議である。

ウィキペディアによると白拍子とは、


・複数の白拍子が登場する鎌倉時代前期の軍記物語『平家物語』では、白拍子の起源について「鳥羽院の時代に島の千歳(せんさい)、和歌の前という2人が舞いだしたのが白拍子の起こりである」としている。

・古く遡ると巫女による巫女舞が原点にあったとも言われている。神事において古くから男女の巫が舞を舞う事によって神を憑依させた際に、場合によっては一時的な異性への「変身」作用があると信じられていた。

・白拍子は、男女問わずに舞われたものであったが、主として女性・子供が舞う事が多かった。

・白拍子を舞う女性たちは遊女とはいえ貴族の屋敷に出入りすることも多かったため、見識の高い者が多く、平清盛の愛妾となった祇王や仏御前、源義経の愛妾となった静御前、後鳥羽上皇の愛妾となった亀菊など、貴紳に愛された白拍子も多い。また、微妙や磯禅師等、歴史に名を残す白拍子も多い。


ということで、一見するとオリジナルなキャラクターではと思うほどであったが、実は原作にも登場し、当時からそういう人はいたのであった。歌って踊る様子を琵琶法師が唱えるので、ほぼミュージカル的な何かとして語り継がれてきたことになる。

その後、木曽義仲は源義経の登場であっけなく退場し、ひよどり越え、敦盛の最期、と有名なエピソードが続く。一話が23分ほどなので、二話くらいずつ見るペースがちょうど良い。

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