「零時」を含む小説

「おかあさん！ あしたになったよ！」 「ゆうじ、今日が昨日になっちゃったね！」 「ホントだ！ すごいね！」 元気な男の子は、四歳の『ゆうじくん』。 好奇心旺盛で何にでも興味を示…

これは自らを生贄と見られることを拒む少年の物語。「男子」を奪われ、“闘う巫女”として日本の運命を背負い、抗い続ける物語。 ん？本人うまくごまかされてチョロいだけ？そっそれは………

X(旧twitter)にてハッシュタグ「#呟怖」をつけて投稿している136文字怪談作品をまとめたものになります。 お題の大半はいただいたお題です。 霊や妖怪、名前もないナニカ、田…

> 終電が過ぎたあとに始まる「零時野球リーグ」で、星影ナインはずっと野球を続けてきた。 > > シーズン2では、そのナイトリーグの先にある「進路」と「プロ入り」の話を描いていきま…

終電が過ぎた街の片隅で、社会人たちが集まって始まる「零時野球リーグ」。 仕事帰りの選手たちは、プロでも学生でもない。 それでも、マウンドや打席に立てば、その一球や一打に本気で向…

王都が賑わう建国記念祭の夜。 王宮魔術師アルド・グランバルドは、世界が「オカルト」として見捨てた古の理論――魔法陣の美しさが魔力の質を極限まで高める「魔法陣意匠論」の探求に没頭…

ネット上で人気な歌い手をしているレイもとい裏背零は、鬱屈とした毎日を送っている。悲観的マイナス思考で、いわゆる病み垢で深夜まで潜っては、リストカットや市販薬の多量摂取を繰り返す。…

午前零時。 残り二時間の仕事と、半分だけ残った甘い飲み物。 外に出れば解決できると知りながら、動かないことを選ぶ「私」。 この夜、透明な容器に託されたのは、 集中力でも根性でもな…

深夜零時、桜ヶ丘の旧トンネルでだけ行われる秘密の儀式—— “灯（ひ）”を媒介に、亡き人と一度だけ再会できる。 その儀式を行うのは「灯守（あかりもり）」と呼ばれる謎めいた一族。 …

山間の無人駅に集う野良猫たち。 マイホームと長い通勤を受け入れ、静かに暮らしていた男・佐伯は、 マッチングアプリで出会った年上女性・美波に心も生活も支配されていく。 妹の自殺、家…

周囲を埋め尽くす都会の高層ビル群、深夜零時を過ぎると無作為に選ばれた『プレイヤー』と呼ばれる少年少女達が互いに殺し合うデスゲームが始まる。 ある日、プレイヤーに選ばれた朱里（あか…

終電は、二十三時を過ぎて出ていく。 その後、駅には誰もいない。 線路は眠り、夜だけが残る。 そのはずだった。

あなたの学校に、こんな噂はありませんか？ 『家庭科室にある鏡を午前零時に覗き込むと、鏡の中に引き込まれる』 『美術準備室にある卒業生が描いた絵で、未完成な物が日に日に完成してい…

近辺の中心街とはいえ、終電間際の電車内に人はまばらで、彼女、秋波楓（あきなみかえで）は楽になる座席に背を預けることができた。 　これが通勤通学ラッシュ時の朝方ではこうもいかず、…

繰り返す72時間、確定した恩師の死。犯人は、物理法則そのものだった。 【あらすじ】 女性科学者ユキ・ナガトは、恩師アラン・バーク博士が必ず死ぬという「72時間」を繰り返す、閉鎖…

午前零時の刑事課。残業しているのは、赤井巡査長と数人の若手だけ。 体力自慢の同期は現場で暴れまわるが、机上の仕事は苦手。 その中で、報告書を整理する赤井は、夜明け前に自らに向かっ…

**「もう一度、あの日に戻れるなら——」** 橘蓮は、三年前に妹を失った。 妹のひなたは、蓮に「大事な話がある」と電話をかけてきた。 しかし蓮は仕事を優先し、「また今度」…

会社をクビになりそうな詩音は、駅ビルの西口広場で幼馴染のピアニスト、大河と再会する。 「ピアノ教室で一緒でしたよね？」「人違いです」「僕、詩音さんが好きなんです」 再会した二人…

死ぬとその日の零時にリセットされる能力を持つ少女が、周囲に「守るべき存在」と誤解されていく物語。彼女の本音は「ほっといて！」なのに―― < おいおい！なぜタイトルが『銀髪バカと…

高校を卒業して初めての夏。 孤独と絶望に沈む「僕」は、深夜零時にこの人生を終わらせるつもりで日記を書いていた。 かつて受けた暴力と裏切り。就職先で再び顔を合わせた因縁の相手。心身…