少年・ケントが来国光と呼ばれる刀と出会い、剣を持った巫女「剣奈」に変身して戦う物語です。元男の子なのでボクっ娘なんですが、これが可愛いんですよね。剣奈ちゃんという名前も素敵です。奈には祭祀の意味も含むので説得力があります。
柔らかくテンポのいい文体の中には「来国光は鎌倉後期から南北朝時代にかけて活躍した刀工である」など、所々歴史ネタが挟んであってワクワクするのと、かといって堅苦しくなく柔軟で、作者様のヒロイン愛をすごく感じました。剣奈ちゃん、すごく大事にされてるなぁって思います。そして来国光様が頼りがいがあっていい相棒役です。日本って素敵だなって感じるストーリーです。ぜひ皆さん読んでみてください!
普通の男子小学生が、神剣に見込まれ「少女」へと肉体を作り変えられた!?
主人公・剣奈の使命は、実在の断層(地脈)に巣食う邪気を「乙女舞」で鎮めること。兵庫・淡路島などを舞台に、歴史学者やヤンキーお姉さんと共に挑むのは、狸伝説や九尾の狐といった神話級の怪異たち。
一見、幼女がキャッキャする冒険ものですが、中身は超ハード!
体が溶解するほどの重傷を負い、死の淵から蘇りながら戦う姿はまさに勇者。「活断層」や「伝承」を絡めた知的興奮と、TSならではの性の葛藤、そしてヒロイン(?)を見守るオッサン学者の煩悩と理性のせめぎ合いも見どころです。
かわいさと残酷さが同居する、唯一無二の変身ヒーロー譚!
好奇心旺盛な小学生男子、剣人は、ある時、山からの風に導かれ、砂防ダムにたどり着く。
そこにあったのは、白く輝く、来国光という名の意思のある刀だった。
ダムから動けなくなってしまった剣人は、刀と魂を繋ぐ契約を結ぶことに。
しかし、それをきっかけに、少年は異界の巫女、剣奈となってしまう。更に、巫女には重要な役割があってーー
素直で純粋な剣人と、その剣人に様々な事を教え導いていく来国光とのやり取りは、フフフっと笑ってしまうほど微笑ましく、正義のヒーローを目指して修行を重ねる剣人を応援したくなってきます。
テンポよく、ぐんぐん読み進めていってしまう物語。
剣奈と来国光との冒険がどうなっていくのか。迫りくる「邪気」から国を救えるのか。
皆様もぜひ!
最初はライトな冒険物かと思いきや、主人公の心の動きがとても丁寧に描かれていて、読んでいるうちにどんどん引き込まれました。TS要素を単なる設定で終わらせず、キャラクターの内面の葛藤として真摯に向き合っているのが印象的。
和風ファンタジーの世界観も魅力的で、巫女舞や神道の要素が物語に深みを与えています。コメディタッチの部分とシリアスな場面のバランスが絶妙で、最後まで飽きずに読めました。
特に相棒との掛け合いが微笑ましく、キャラクター同士の関係性の変化を見守るのが楽しいです。王道の成長物語でありながら、独特の設定で新鮮味もある作品だと思います。TSや和風ファンタジーが好きな方にはぜひおすすめしたい一作。