「女の子になっちゃった!」
そんな賑やかな始まりからは想像できないほど、本作は人の痛みや願いに真っ直ぐ向き合う物語でした。
主人公・剣奈は、男子だった自分の記憶を持ちながら、戦闘巫女として日本を守る使命を背負います。
可愛らしい反応やコミカルな掛け合いに思わず笑ってしまう一方で、彼女は決して戦うことを楽しんでいるわけではありません。
「人は斬りたくない」
その想いを抱えながら、それでも誰かを守るために前へ進もうとする姿がとても印象的でした。
また本作の大きな魅力は、日本各地の伝承や怪異を題材にしながら、そこに生きた人々の想いまで丁寧に描いているところです。
特に篠の物語は胸に迫るものがありました。
ただ怪異を倒して終わるのではなく、その奥にある悲しみや願いに耳を傾け、祈りを捧げる剣奈だからこそ、この物語は温かいのだと思います。
笑える。
可愛い。
格好いい。
そして時々、とても切ない。
そんな不思議な魅力を持った作品でした。
剣奈の旅路を、これからも見届けたくなります。
少年が美少女「剣奈」として生きていく物語は、柔らかい文体で丁寧につづられていきます。
また同時に静謐さが漂う文体に切り替わるなど、文章のバランスが巧みで読みながら心地よさを感じました。
男として巫女の役に向き合う「剣奈」の心情や、丹田やチャクラに影響する剣気の設定も興味深いものがありました。
剣奈と来国光のやりとりを通じて描かれる世界は躍動感があり、まさに動きの物語でもある。
同時に、仲間たちとのやりとりはあたたかい人間ドラマの側面もあり、じつに器の大きい物語という印象です。
過去の悲しみを抱きながらも少女として成長していく少年の姿は、胸を打つ場面がいくつもあります。
とくに美少女が刀を扱う場面は映像が目に浮かぶようで、読んでて気持ちがいい。
魔法や幽世なども出てきて、とにかく読みやすいのでどんどん話を追うことができます。
まだ拝読の途中ですが、剣奈がさらにどのような成長を遂げるのか楽しみです。
そんな成長物語をぜひお楽しみください。
この作品は、剣に選ばれた少年が巫女としての役割を引き受け、「剣奈」として歩み始める導入が丁寧に描かれている作品だと思います。
特に印象的だったのは、砂防ダムで来国光と契約を結び、女の子の姿へ変わってしまう場面です。命の危機をきっかけに剣と魂を結び、その代償として役割を背負う流れに無理がなく、設定が物語の中でしっかり機能していると感じました。また、剣気を使って砂防ダムを跳び越える場面も、主人公が力を得た実感と高揚感が素直に伝わってきて、序盤の大きな見せ場になっていたと思います。
さらに、来国光の拵えの回収や刀の手入れの描写には、刀剣用語や扱い方の具体性があり、作者の知識や関心が自然に作品の説得力へつながっています。単なる変身や能力獲得の話ではなく、剣と共に役目を担う物語として読める点も印象的でした。
レビューは序盤までの紹介ですが、剣奈と来国光がこの先どのように地脈や邪気と関わっていくのか、読み始めると続きが気になる作品だと思います😉
現代文は苦手で、古文が好きなんですが、古文非常にきれいで読みやすいです。
小説として書体が非常に読みやすく構成されています。
ここにしかないと思った部分は、あなたは剣士です。いきなりスキルとかよくある話ですが、剣道や、剣についてしっかりと剣術について書かれている作品ってなかなかないと思います。
剣道は卑怯な段持ちのまっすぐナイトのように真ん中に構え剣芯を上に掲げていると最強という説があり、胴を防ぎ、突きは卑怯で、時間がかかり、こてしか狙えず渋々こてをねらおうと斜めに引きながら振ろうとした瞬間相手は上に掲げた剣を重力とともに下へと振り下ろす最強、最速の卑怯技があるのですが、そういう剣技の根本の基本というものがしっかりと解説付きで書かれている作品は私は見たことがありません。私があげた例は剣道の卑怯ともいえるらしくない妥当な剣道でしか使用できない剣技ですが、武士時代の剣の扱い方についてかかれているんですよ!
漫画などでも、基本だと適当に書かれていて、中身を見ると知る人ぞ知るみたいになっているのが普通です。この作品はしっかりと書かれています。
読むのが遅くなりましたが、この作品はすごいですよ!
見た目は絕世の美少女、中身は純粋無垢な男の子。
そんな「ギャップ萌え」の極致を行く劍奈ちゃんの冒険、その原點がここにあります✨
最新話では、小一のケントくんが四駅分も自転車を漕いで迷子になるという、誰しもが持つ「あの頃の記憶」を呼び起こすエピソードが描かれています。
泣き虫で、でも誰よりも勇敢な少年が、深い谷底で「來國光」という運命に出会うシーンは、正に王道ファンタジーの醍醐味!
TS(性転換)ものが好きな方はもちろん、一人の少年が英雄へと成っていく成長物語を求めている方に、心からお薦めしたい一作です。
読み進めるうちに、あなたもきっと劍奈ちゃんの「初めての冒険」を応援したくなるはず! ٩(ˊᗜˋ*)و
花火の火玉が儚く落ちた時、
浴衣姿の美少女・剣奈は心の奥底から言葉を漏らした。
「ボク……女の子の服で学校に通うんだ」
その一言に詰まったのは、希望と不安。
勇者であり、かつては少年だった彼女は、
仲間たちの優しさと絆に支えられながら、新しい一歩を踏み出そうとしていた。
吹き抜ける夏の風、広がる星空、
心を震わせる記憶と、胸を焦がすような祈り。
死者の哀しみに寄り添い、
過去に封じられた怨念に祈りを捧げ、
剣を掲げて「誰かの救い」になろうとする剣奈の姿は、
優しさが強さに変わる瞬間を見せてくれる。
これは、少女が、自分自身を受け入れるための小さな冒険の物語。
少年・ケントが来国光と呼ばれる刀と出会い、剣を持った巫女「剣奈」に変身して戦う物語です。元男の子なのでボクっ娘なんですが、これが可愛いんですよね。剣奈ちゃんという名前も素敵です。奈には祭祀の意味も含むので説得力があります。
柔らかくテンポのいい文体の中には「来国光は鎌倉後期から南北朝時代にかけて活躍した刀工である」など、所々歴史ネタが挟んであってワクワクするのと、かといって堅苦しくなく柔軟で、作者様のヒロイン愛をすごく感じました。剣奈ちゃん、すごく大事にされてるなぁって思います。そして来国光様が頼りがいがあっていい相棒役です。日本って素敵だなって感じるストーリーです。ぜひ皆さん読んでみてください!
普通の男子小学生が、神剣に見込まれ「少女」へと肉体を作り変えられた!?
主人公・剣奈の使命は、実在の断層(地脈)に巣食う邪気を「乙女舞」で鎮めること。兵庫・淡路島などを舞台に、歴史学者やヤンキーお姉さんと共に挑むのは、狸伝説や九尾の狐といった神話級の怪異たち。
一見、幼女がキャッキャする冒険ものですが、中身は超ハード!
体が溶解するほどの重傷を負い、死の淵から蘇りながら戦う姿はまさに勇者。「活断層」や「伝承」を絡めた知的興奮と、TSならではの性の葛藤、そしてヒロイン(?)を見守るオッサン学者の煩悩と理性のせめぎ合いも見どころです。
かわいさと残酷さが同居する、唯一無二の変身ヒーロー譚!