「第３３小説大賞 現代ファンタジー」を含む小説

高校二年の朝倉真琴は、子どもの頃から同じ夢に悩まされている。青い甲冑に赤マントの勇者が、白い髪の少女と並んで戦う夢だ。 ハロウィンに沸く10月31日、東京・新宿。その日、寝坊し…

新人不動産営業の椎名灯は、売れ残った古い家の調査で、奇妙な少女と出会う。 桃色の着物に金色の髪、古風な口調で「わらわ」と名乗るその少女は、春日小町。 押し入れや仏間からひょっこり…

闇の政府は動物実験を繰り返し、兵器と成り得る生命体の開発を進めていた。 そんな中、光の感情を持つ１匹のワンちゃんは、飼い主や人類のために闇の攻撃者と対峙する。

　大学生である佐倉悠真は、友人の高瀬玲に騙されてダウンロードした謎のアプリ『マーダーゲーム・トライアル』により、異空間で行われるデスゲームに強制参加させられる。そこでは毎回六人か…

　異能者という存在が当たり前の世界　その異能者が集う西の学園、白嶺学園では日々将来を賭けたランキング戦、と言う名の闘いが烈しく繰り広げられてた。 　新入生を歓迎するセレモニー。 …

色彩には様々な色がある 恋の色、戦いの色、平和の色、死の色 非日常の現代、彩凪《あやなぎ》高校に通う雨宮龍樹《あめみやたつき》が隣の席の一条千季《いちじょうちとせ》との出会いによ…

誰にも気づかれなくなったわたしの前に、ある日小さな少年が現れる。 彼は、見向きもされないわたしの姿を見て 「こっちの方が好きかもしれない。」 と言った。 それは、わたしと彼…

その少年は知っていた。自分が死ぬことを。予知夢で知っていたが喜んでいた。予知夢という能力があるからこそ契約が結べるのだ。死後の宅配便の契約を。黒づくめの男は少年に言う。「魂のカケ…

高校一年、十六歳の少年・空神《くうじん》夢時《むと》。彼には幼い頃の記憶がない。過去に起きたある事件のせいで周囲から避けられ、学校でも白い目で見られていた。両親は仕事で家におらず…

　昭和54年、通天閣のお膝元、大阪・恵美須西。人情とソースの匂いが染みつくこの町に、一軒の不思議な駄菓子屋があった。その名も「まぼろし堂」。店主のフミばあと、番台でふてくされる三…

高校生・篠原ユウトは、ある朝、世界の“バグ”に気づいた。 人影の二重写し、時間の巻き戻し、空間のひずみ──それらはすべて、異界から現実を侵食する兆候だった。 突如として現れた謎…

エデラ。 地続きの巨大な一つの大陸と海からなる異世界。 マナと呼ばれる未知の物質と契約を用いて、武器に異能を宿して戦う騎士や軍人が大陸の覇権を巡り争っていた。 そこには、世界か…

平凡なサラリーマンの啓太は、ある夜スマホに見たこともないアイコンを見つける。 そのアイコンをタップすると、啓太はネットの中の仮想空間に放り出された。 そこで出会った電子メッセージ…