「無音 僕」を含む小説

幼い頃から音楽に情熱を注いできた祐樹。しかし、突発性難聴により音楽の世界から遠ざかってしまう。 大学では音楽から完全に離れ、音楽のない生活を送るが、ある日軽音サークルの音に心を…

音楽でも聴こう。大昔のハードロックをイヤホンから耳に叩き込んだ時に思った。ずいぶんさっきより騒がしい世界だ。元々いた無音の世界から爆音の世界への扉を開けたようだった。もしかしたら…

大学2年生の僕は毎晩考える。皆が寝静まり、無音な騒音と共に僕の思考は深い夜の闇に溶け込んでいく。 僕には愛する人がいた。大学生だけれど、この先も考えられるような、ずっと一緒に居た…

無気力ヤレヤレ系主人公の「僕」が、三つ編み眼鏡の図書館司書と出会う話 短いのですぐ読めるやつです

陽が落ちると彼の家の前に立つ。 今日も、明かりの灯らない、扉を閉ざした家の前で、10回コールの電話をかける。かすかな願いと永遠の無音を断ち切るために。

17歳になった途端、僕の周りは何もかもが変わった。 “代償” が終わるまで、僕に平穏はないらしい。 名前のせいでよく女子と勘違いされる悠月綾音。 彼の神秘的な容姿は、どうやら訳…

僕が密かに『硝子の街』と呼んでいる、一つのゴーストタウンがある。そこは鏡の中の世界のように、そして、生命を吸い取られた屍の廃墟のように、ひっそりと世界の最果てで、呼吸をしていた。…