概要
僕は僕の中を歩く。そして僕を知る。
音楽でも聴こう。大昔のハードロックをイヤホンから耳に叩き込んだ時に思った。ずいぶんさっきより騒がしい世界だ。元々いた無音の世界から爆音の世界への扉を開けたようだった。もしかしたら僕という家にある扉は自分が思っているよりずっと少なくて、自分が行き来している世界なんてとても狭いんじゃないだろうか。僕はその扉を思いつく限り開けて行き、自分の世界がどれほどの広さなのか調べてみようと思った。広いなら広くていい。狭いなら狭いでいい。それ相応に生きて行きたくなったからだ。