第2話 音楽の扉に迷う

僕は音楽好きに分類されると思う。しっかりと音楽を知っている人には、自称音楽好きという正確な亜種に分類されるだろう。知っている人にしか伝わらないので恐縮だが、概ねレディオヘッドとニルヴァーナを褒める輩だからだ。言い忘れたがスマパンは絶賛する。もっともこれもダメ押ししているようなものだ。


そうは言えど、それなりに好きなミュージシャンやバンド、ラッパーなんかはおおいので、音楽の扉は普通の人より多いんじゃないだろうか。


音楽の扉を開けるときの基準は何が今の気分に最も相応しいか。ただ大体パターンが決まっているので、多いといっても扉の数は高が知れているんだろう。


仕事中はヒップホップ。

心にゆとりと爽やかマナーがある時はグランジというロック。

青春は過ぎたのでパンクは聴くこともなくなった。

挙げていけば自称音楽好きの僕ですら、音楽の扉は少なそうだ。


落胆したところでニルヴァーナの扉を開けてみた。

「お疲れ様、待ってたよ」

そんな声が聞こえそうだ。


どうやら扉はたくさんあればいいわけでもなさそうだ。

くつろげる部屋につながる扉があることも大事な気がする。

それはそれで等身大なのかもしれない。

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僕を取り囲む扉 白瀬隆 @shirase_ryu

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