「海水」を含む小説

終末に傾く東京で、ピアノから逃げた青年×水に縛られた人外のBL現代ファンタジー。 原因不明の流行病と“令和海進”に揺れる街で、音と水と居場所をめぐるボーイ・ミーツ・ボーイ。 【…

世の中青って嘘とかニセモノが多い。 青くないのに青虫、青信号、青汁。なんで青じゃないものを、わざわざ青って言うの？ 青い食べ物、青い花はほとんどない。 海も海水は透明なのに青って…

　遥か遠い宇宙で起こった キロノヴァ は、この太陽系小惑星帯にも重力波を及ぼした。重力波は小惑星群を地球との接触軌道に乗せ、その一部を接触させた。 　その結果、周回軌道が太陽に…

　今から100年後、地球は異常気象による食糧危機に直面していた。 地は枯れ、北極の氷が完全に溶けたことによる海水上昇が起きて、地表の六割は海に飲まれてしまった。その原因はオゾン層…

※「外伝」と銘打っており、一部本編の後日談的要素も含みますが、「星の影放浪記」シリーズを読んでいなくとも楽しめるように作った作品です。 『お前たちは、毒と知りつつも、これを…

　真理子は、職場のパソコンの前で、息を引き取った。 　地縛霊のように、会社で留まっていると。死神が現れて、異世界バトルロワイヤルのゲームに参加させられた。 「バトルロワイヤルだ…

美大生の朝橋譲は、突発的に繰り返すひどい偏頭痛に悩まされていた。そこで静養を兼ねて、珍しい青い貝が生息する海辺の町へ旅行する。その町はかつて一時期住んでいた場所でもあった。 　町…

「卑弥呼と鈿女(ウズメ)（紀元247年の物語➀）」（https://bit.ly/4jkZLfD）を元に改定した新編です。 旧作も設定としては良いと自分では思ってるんですよ。 …

全ての陸地が海中へと没した遠い未来。 人類は陸地を再生するため、〝鯨〟と呼ばれる人工知能搭載型のマシーン（形は少女）に、海水中の元素を集めさせていた。 造物主である人類すべてが…

春の海に浮かぶのは 円いクラゲのような青い月。 プカプカと静かに漂う光は万華鏡のように煌めいて、 打ち付ける波の音はどこか不気味で不穏な気がする。 ​そっと海水が足袋を濡らし 春…

桜の王国に届いた、遠い海からの不穏な知らせ。 沿岸の植物は塩害で枯れ、海の生命は力を失っていた。王国を救うため、プリンセス・ハルカは再び旅立つ。 しかし、その危機は、桜の守護神と…

海水の七割を盗み出されて滅びた惑星『玄遥』。唯一の生き残りである神子は近傍宙域を航行中だった貨物輸送船に救助される。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇…

色々と疲れてしまった系・無気力中年風サラリーマンは、海水パンツ姿で海を漂い……なんか悟った風になったが、死ぬのが怖くなり足掻いた果てに、不思議な異世界島へと漂着。癒し系獣人少女と…

ときに大物を追い、ときに静寂を求める。 淡水も、海水も問わない。 私がそこにいさえすれば、それでいい。 「イズム」を語る。ただそれだけをやりたい。

　須磨海岸の近くに暮らしていた僕は、ある日古本で海水についての知識を得て、クックソニアのように海から生まれ胞子のように短歌を詠むことにした。、、、それは海の知識、海の思い出、海へ…

舞台は現実の地中海によく似た異世界。そこに一つの島があった。名はバリエウス。 南東部で海に面する都市国家アイヴィでは、世界を救うためにその身を捧げた女神キュベベが崇拝されていた…

海底火山の噴火によって、人類の生存領域のほとんどが海に沈み、高濃度の石灰を含む海水が人体に害を成すようになった世界。 人類の生存領域の一つ、バリアリーフは珊瑚に守られた都市である…

カクヨム短歌賞１０首連作部門応募作品です。

　薄闇の中、吉野ヶ里丘陵の南端に広がる平野を照らす篝火が、若きウズメの肌を妖しく浮かび上がらせていた。彼女はまだ二十歳にも満たぬ年頃だったが、その肢体はすでに成熟し、神々が泥土か…