「歌声 吟遊詩人」を含む小説

砂漠を旅する吟遊詩人イムランは、人を狂わせる歌声を持つ。 その力を恐れ、声を封じた彼が出会ったのは、水を呼ぶ巫女ナディア。 これは、“呪いの歌”が祈りへと変わる物語。 🕊イムラ…

しがないアラフォー高校教師、長谷川 秀一。減らない住宅ローン、思春期の娘との微妙な距離……。人生なんて、もうこんなもんだと諦めていた。 ――だが、ある日突然、彼の視界にだけ、半透…

14歳の少女マーレは、刺激を求めて故郷の村を離れた。辿り着いた都市では孤独と格差に苦しみ、やがて心の拠り所を求めて冬の野を越え故郷へ帰る。しかしそこに人はいない。歌声に導かれなが…

　幼い頃に去勢され、声変わりをしないまま成長した男性ソプラノ「カストラート」の登場で熱狂的な音楽の流行が起こった時代。一人の「カストラートの道を蹴った吟遊詩人」が、その長い人生の…

『シェラザード』 このお話しの主人公である「エルフの王女様」。 『セシル』 シェラザードが幼少の頃より、常に張り付いている“側仕え” 「はっきり言って鬱陶しい（シェラザード談）…

　天涯孤独の身の上の少女ユーディア。まるで見えざる者に『呼ばれた』ように、小さな島国、王国セクヌアウスに辿り着く。 　そこで国王であるレイヴァンと逢瀬を重ねて、ついには王妃になり…

「何があったのか？　わたしは　そっと静かに見守った。 　見かけはダンディ　いつも暗いグレーを纏っている。 　でも　ちらりと見える靴下は　鮮やかなオレンジ色」 　　　　　　　　　　…

遥か昔、風詠と呼ばれた人々がいた。彼らは風の言葉を聞き世界を、そして万物を知るという伝説のジョブ。 風都シルウィード、そこは彼らの住んでいた浮遊都市。そんなシルウィードの外れに一…

吟遊詩人ジンは相棒の黒馬カーズと共に旅をしている。だがジンの他に旅人はほとんどいない。なぜなら世界の大部分は恐ろしい人食い化け物「獣魔」が支配しているから。それ故に殆どの人々は獣…

夜の森に密やかに響く旋律と歌声。奏で歌うのは一人の美しい青年。静かに聞き入るのは変わった顔立ちだがごく普通の男。今日たまたま出会っただけで、共通点などないような二人。しかし彼らは…