「屋敷神」を含む小説

都会の片隅で普通に生きている人々に起こる怪異。 どうして私に、どうして僕に、 どうしてわたしが えらばれたのか 第一章　303号室　夕羽 第二章　薫 第三章　坂上中央二丁目　…

我が家には屋敷神様がいる。 ずっと我が家を見守ってくれていたようですが、片思いの幼馴染みのことお願い事をした途端、その人は姿を現した。 しかも「君にふさわしい相手か吟味してやる」…

大学生・山口広明は片付けられない性格だ。大学生活をスタートさせるものの、わずか一週間でアパートの部屋はゴミ屋敷と化す。その散らかりようは魔界であり、その汚さはやがて本物の魔界へと…

彼と初めて出会ったのは、今年の春。こっちに引っ越してきて、すぐのころだ。 桜が、ちょっとだけ咲いていたのをながめていた時のことだった。 視線を感じて、ふり向けば、彼が、立ってい…

銀行強盗をした３人組は、山中を抜けた先で人里を見つける。逃走車を失った強盗は一時的に潜伏先を民家にする。家人は居ないことを確認する強盗。一安心したところで、仲間の一人が消えている…

「――見つけた」 　京都、五條松原橋の上。大学一年生の深月を掴まえたのは、腰まで届きそうな黒髪を無造作に束ねた、まったく化粧っ気のない、しかしぞくりと鳥肌が立つくらい美しい娘―…

やたら立派な門構えに、古いが大きな家。 若くしてこの家の当主になった私にだけ、この家の屋敷神が視えるようになった。 神様が住む家‥‥繁栄を約束された幸大き生活を想像するだろう。 …