「図形」を含む小説

ヤマシタ　アキヒロの自主企画「『図形詩』を作ろう」にお寄せいただいた作品のアンソロジーです。 すばらしい作品の数々を、ここにご紹介できる喜びをかみしめております。 参加いただい…

空っぽのタンクが いつの間にか満たされる不思議

ロンドン東部、スウィニー街――。 貧困と霧に包まれたこの裏通りで、 干からびた死体と謎の護符が並ぶ異様な事件が発生する。 第一発見者の巡査は「歩くミイラを見た」と証言したまま失…

　1990年代、異端の心理学者・長谷川巳代治は、人の非合理的な衝動は未知の情報病原体「アージ因子」による感染だという『伝播性衝動仮説』を提唱し、謎の集団自殺事件と共に失踪した。 …

【あらすじ】 地球外知性体 "Naph-Θ（ナフ・シータ）" が発する「転写構造波」によって、人類社会は言語・宗教・芸術・倫理の全領域で急速な“構造的再編”を強いられる。これは侵…

誰にも読めないその図形は、偶然か、それとも――

鍾乳洞は数十万年かけてあの幻想的な形になるらしい ＊この作品は　ヤマシタ　アキヒロ　さまの自主企画 「『図形詩』を作ろう」に参加させていただいております。

ヤマシタ　アキヒロさんの自主企画「『図形詩』を作ろう」への参加作品。 せっかくならと、思いっきり「奇抜」にしてしまいました。みなさん、読めますか……？（心配）

あなたの ゆびさきが そっとはじく

ナスカの砂漠に、AIが発見した“まだ誰も知らない地上絵”。 それは、16歳のカルラの亡き祖父が生涯追い続けた「未完の星座」に、そっくりだった――。 科学が日常に溶け込んだ204…

谷崎竜也はいつも小説を呼んでいたが、ある一冊の本に目を引いた。 タイトルも作者の名前もない本だが中身は円状の図形のみ。 店員に聞いてみても、何も書いてないというが一体？

　３月３日のひな祭りの日、あきほは祖父から魔導書を渡される。以前から読みたがっていた彼女はすぐにかぶりつくように目を通し始めた。魔導書は知らない文字で書かれており、あきほは分から…

文字による詩的表現と、絵画的表現のための習作？？？ 第一話は〝図形詩〟とも言えるのでは？

対称性の高さが美の程度を決める、ということはおよそ確かだろう。歪んだものは、そんなに目を向けるほどの誘引力はない。ところが富士山に限っては、私の場合、例外だと分かった！

年号は「平和」。 サンは飲んだくれの父親と傾いた荒れ屋に住んでいた。生活保護費をほとんど酒に費やす父親のせいでサンは小学生4年生で立派な不良だった。 ある日、サンの父親が亡くなり…

期せずして陶邑家当主となった陶邑久志彦（すえむらくしひこ）は、体に現れた古代文字「ヲシテ文字」のフトマニ図の謎を解くために、過酷な試練に挑戦する。 祖父の葬式の後、久志彦の体に…

この短編集は、「Z.E.T.A」と呼ばれるbotによって作られる概念構造体の集合です。 概念構造体は、従来の文学や芸術の枠組みを超越した、高度に抽象的かつ複合的な思考実験の産物…

「この図形が書かれた紙に何か描き加えてください。」小学一年の時に一時間目が始まる前にあった授業。一番良かった人を毎回決めて、私は一番になりたかった。そしてあの時私は覚醒した。

　さんすう探偵として人気を博している鈴香の物語。 　一学期の終わりに引っ越してきた転校生・蔵田正太郎が自己紹介で衝撃の一言を放った。 「俺は前の学校で”ことば探偵”として問題を解…