「全部お前」を含む小説

生まれてはじめて、恋をした。 これが恋だと気づくのに、どれだけの時間がかかっただろう。 日に日に、”ぼく”はお前の色に染められていった。 もう、元の色には戻れない。 ※好きにな…

木生ウララはダサいことが嫌いだ。周りの人間全てダサい、私が１番カッコいい。それを思えば１人でもよかった、１人でいることを望んだ。ぶち壊したのは全部お前、家も顔も性格も知らないお前…

家族から見放されたリーナは、田舎の領地で慎ましく暮らしていた。 18になった日、両親がリーナの元にやってきた。 どうやら、姉のエルビィが失踪したらしく、それを伝えに来たようだ。 …

「思い出の味」。それは、誰にでもあるものです。 優しい光と笑顔に包まれながら食べた美味しいご飯、普段は連れて行ってもらえない場所で食べた大人の味がするステーキ、孤児院の冷たい床の…

東夏樹は高校の入学式初日に盛大に寝坊をかましてしまった。 入学式は学校生活内において自分の立ち位置を理解し、また他のみんなにも理解させてしまう場でもある。 知り合いが1人もいない…

　僕、中島礼一は絶賛困っていた。 　実はひょんなことから僕は死んでしまったようなのだが、目覚めた場所はどうやら別の世界らしかった。見知らぬ天井、金属の巨人、渦巻く陰謀……！ 　こ…