「人外キャラクター」を含む小説

時は鎌倉時代、三代執権北条泰時の御代。 鎌倉幕府には、鎌倉の霊的防御を担う「霊衛衆（りょうえしゅう）」なる異能集団が存在した。 執権直属のその組織には、えりすぐりの異能や人外が四…

神さまに愛され、あらゆる幸運を享受する街、隣町市。 数百年前、この地で人間として生まれた小春は、野良神の襲撃で命を落としかけ、神嫁となることで生かされた。 神さまは小春を「僕のお…

とある事情で科挙の受験を断念した辰蘭《しんらん》は、都の片隅で怪異も扱う何でも屋を営んでいる。 君子が語らぬはずの怪力乱心を語る、との諧謔を込めて、名乗る号は子不語《しふご》堂。…

桜が闇世を白く舞うある日。 俺は、美しい鬼に出会ったーー。 人が死ぬ予想を「視る」ことができる青年・日暮件は、ある日トラブルに巻き込まれているところを通りがかった青年に助けられ…

三代続く寿司屋の跡取り息子、博希。 両親に溺愛されている男の娘、五月。 華族の子孫でガチガチの古風育ち、出流。 同じ高校に通う幼馴染の三人は最近、同じ夢ばかりを見ていた。 そん…

春を司る神と人間が、次々と奇妙なものに出会っていく話。 ※⚪︎スピリチュアル×宗教 ※ブロマンス注意 ※一人称さえ気にならなければ、登場人物の性別はどれでも読めます

『タイムベルに白い大蛇が出る』という噂を聞いた鬼山聖は、親友アルバートとともに、白い大蛇の真相を確かめるべく時計台(タイムベル)に行く。そこで、猟奇的な狼男や、無数の蛇を操る蛇女…

宅配便で働く瑞穂が、突然出向を命じられた出張所は、山の上の神社前…… 営業は月水金の週三日 一日の来店客は数えるほど 暇を持て余しながら夕刻、ふと見つけた見慣れない扉は、違う世界…

この春から高校生になった男子高校生燕は、六人兄妹の五番目。優秀な兄達と大人しい性格の妹、そして少し前から現れるようになった人外と共に、重く静かな日々を送る。 ※ジャンルは現代フ…

　この世界がいつからあるのか。この世界が何なのか。人には知るすべなどない。 　ひょっとしたら、この世界にいる何者かが快適に暮らすためにつくったのかもしれないし、別の世界から眺め…

　毎日を『くだらない』と吐き捨てる女子高生の加那は、ある日ウサギを拾う。 　しかし実はそのウサギは、被人（ヒト）と呼ばれる人ならざる種族の青年だった。 　被人と人の争いに巻き込ま…

暴力と略奪の日々を過ごす鬼人。婚姻を控えた、貴族の娘。 ある日鬼人は、娘をさらう。しかし何か勝手が違った。 彼女は目が見えない、自分のことも世話出来ない。だが慌てない、騒がない。…

　餌と化け物と、血と肉と骨と約束の物語。 　田舎町である藍ヶ淵に住む少年、倖姫は猩猩緋の髪を理由に名家である比与森家の庇護の下、地の因習の神事に胙(ひもろぎ)――神に捧げられる…