「ナイフ 真犯人」を含む小説

同級だった女《片桐留美》はピアニストになっていた。初めての地元凱旋コンサートが予定された。その一ヶ月前、元刑事で探偵の早瀬瑛光のもとに封筒が届いた。中にはコンサートチケットと共に…

※物語結末までのあらすじです。 　二〇二〇年代頃より地球には自然現象のように隕石が落下するようになり、人類は太陽系へと生活圏を広げた。時は流れ、二一八〇年代。太陽系の中心は火星へ…

「狭山じしんも被害者だと思っているのかもしれません」 「被害者？まさか狭山が・・・」 「父親が不始末を起して自殺した。じぶんの才能を伸ばして豊かな人生が待っていると思っていたのが…

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

　かつて通り魔事件を起こした少年。捕まる事なく時が過ぎた。自らを終わらせる計画を立てるが、思いもよらない出来事を通して、生きたい気持ちが芽生えていく。しかし、すべては仕組まれたも…