「たんぽぽの綿毛」を含む小説

たんぽぽの花は一度しぼみますが、綿毛になるときに一気に茎が伸びていきます。 それはきっと、遠くに種を飛ばすため。 その姿から着想を得て、掌編小説にしてみました。

春になるとたんぽぽの綿毛が空に舞う姿を見た時に、自分も小人になれたら、ふわふわの綿毛とそよ風と一緒に色々な旅が出来るなぁと思うと嬉しくなってきて、書きました。

　人生がつまらないと感じる主人公は、眠るとき夢に面白さを求め「いっそ夢に堕ちても」と願い、謎の声がそれに応える。 　眩しい光に目を開けるとそこは草原。そして目の前にフワフワと漂…

両親ふたりを襲った病気。でも、父も母も憶えていたんですよ、大事なものが何なのかを。

子どもの頃両親の離婚が悲しくて泣いていた私にゆーちゃんは教えてくれた。 「綿毛を思いっきりふーっと吹くと嫌なことも悲しいことも全部綿毛と一緒に飛んでっちゃうんだ」 その言葉を、1…

宇宙へと人類が飛び立つようになって幾星霜。地球の寿命が近づいたことをきっかけに、世界各地で動植物を宇宙に運び出す動きが活発になってきた。 そんな遠い未来の、地球から飛び立つ者達を…