「怪談・怪異」を含む小説

真夏の寮で一人暮らしを始めた佐藤佳恵。 夕食の支度中、冷蔵庫の奥に貼られた一枚の古びた写真を見つける。 写っていたのは、見知らぬ家族——だが、写真は夜ごとに変化し、 や…

頼まれごとを断れない“僕”は、寺の息子・蓮見先輩と出会い、怪異×日常の継ぎ目へ踏み込む。合図はいつも同じ――チャイムや通知が短→長で二度鳴り、一本の足音が近づく。原因は目に見えな…

　京都・嵐山。 　渡月橋を舞台に、ひとりのランナーが体験した「決して口外してはならない恐怖」が語られる。 　何気ない深夜のランニング。静まり返った川面、誰もいない橋の上──そこ…

二年前の夏、京都で写経の仕事を請け負った女性は、ある寺で不可解な体験をする。作業中、見えない重圧に押し潰され、襖の隙間から現れたのは剃髪の尼僧の幽霊だった。血塗れの衣、充血した瞳…

　亡くなった友人のUSBに残っていた資料をまとめました。 どうやら友人は、亡くなる直前まで『鬼の話』について調べといたようです。 　『鬼の話』がどのようなものなのか詳しくは分か…

学校の七不思議「願いを叶えるマリーさん」のせいで、転校生の鞠井真偽（まりい　しんぎ）とクラスメイトの日常が崩壊していく話。

魔法はあるけど、英語やプログラミングみたいなあったら便利な技能扱い。 妖怪もいるけど、以前より弱々しく、正体不明の怪異ばかりが広まった現代日本。 魔女や狩人、普通の人たちが豆だぬ…

　短い身近な怪談、第２弾。 　一話完結で、誰かが語っているタイプのショート怪談集です。 　ほとんどオチや解決はありません。 　ただ見た、起こった、関わった……。 　身近な恐怖体…

この夏次から次に恐怖がやってくる―― ホラー最前線で活躍する、他ジャンルで多くの読者を魅了する、 総勢70名を超えるカクヨムネクスト連載作家陣による書き下ろしホラーSSを8月中…

柿本さんのご遺族および溝口先生と永井さんご本人から許可をいただき掲載致します。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ この作品はフィクションです。 文部科学省に…

作家・井領忻治が遺した大量の本の選定の為に井領家の屋敷を訪れた佐倉川利玖。庭一面に山椒の木が植えられた井領家には、かつて〈壺〉と呼ばれる穴の底から儒艮が現れ、山椒に祝福を授けたと…

右手は人差し指だけにし、他の指は閉じてください。そして人差し指を曲げ、左手の親指に引っ掛けてください。 その形で、一礼してください。これがここでの作法です。

怪談を集めただけのはずが、地元の町へと誘われていた。 恐怖に惹かれる少女・上ノ下擁する都市研部長・月宮は〈怪談マップ〉制作のために幼馴染のぶっきらぼうな巫女や自称幸運体質の後輩と…

乃戯高学園で亡くなった女性生徒の幽霊が現れて生徒がパニックに—— 私立高校・乃戯高学園ではかつて文化祭になると各学年が演劇発表を出すことが恒例となっていた。 ある年もその準備…

これは××県××市某百貨店で働く女性Ｉさんが子供の頃に体験した奇妙な体験談です。

【ナツガタリ’２５】角川学園ホラー小説コンテスト応募作品 ２０２３年９月。文化祭の最中に校舎屋上から飛び降り自殺を図り、同定が困難なほどに顔面が挫滅した身元不明の女子高生が、遺…

ハシタコさんに呪われると、全身を踏みつけたように真っ黒になって死ぬという。自分も呪われているのではないかと不安になった東里未來は、憑き物を落とすという路地裏に向かい、首から先がな…

狭いベンチで、隣同士で申し訳ない。ただ、なァに、少しばかり、お話に付き合ってくんなまし。エエ、エエ、変なものではございません。わたくしは、語り手にございます。さてさて、では、茶飲…