「ショートショート文学」を含む小説

空き地となった林に入っていくと、そこには──

『声』を聞く者の物語。多くの人は『声』を聞かない。

ゆがんだ廊下と僕は何処へ向かうのか。

うすくじめじめとした木蔭に、じっと佇むようにある御影石でできた墓標は、かつては写っていた鋭利な彫り跡も群生した苔にすっかり埋もれて読みとることは難しくなって仕舞っている。

ふと思った事について書き綴ったショートショート集です。同内容で Youtube に動画化もしています。

鏡を見た者と見ない者の話

祠を壊してしまったカップルに、祠の背景を知るじーちゃん、そしておっかない祟り神が出てくる、短くてシンプルな祠破壊ホラーです。

「日常の中の違和感」をテーマにした、140字連作小説。 呼吸、夕焼け、テレビ、暗がり、食器、知らない人の声、月の光。 何ひとつおかしくないはずの部屋に、少しずつ違和感が積もって…

まったく酷い話で、年金受給額が大幅減額、あるいは0となってしまった者が大量発生し、老体に鞭打ち働きに出なければならない年寄りが続出していった。 政府は年金政策の失敗を認めるも「…

不可解な薔薇の木の話。

命の終わり、時間の終わり、関係性の終わり── 「終わり」を迎えるその時、人は何を考えるのか。 終わりの瞬間をテーマにした短編集です。

部屋に木が生えてきた男の話。

善意の嘘でも、悪意ある嘘でもない、みんなが嘘だと気づいている儀式のような嘘もある。先日、会社の飲み会で突然『インドに住んでたことがある』なんて嘘をついてしまった私と同僚とのやり取…

雨の日にしか姿を現せない、小さな水の精がいた。 あるカップルを見つめていた ただのいたずらのつもりだったのに——。

「私」と、私の友達のうさぎのぬいぐるみ、「みいちゃん」の話。

十年に一度だけ地球の近くに訪れるシルフィード彗星。同級生の大輔に誘われてその彗星を見に行った私は、彼から不思議な話を聞く。彗星を見た者は、魂を他の惑星へと連れて行かれてしまうとい…

どうして小説を書くのかを問われて、それに答える話。

高層マンションの屋上、生き苦しくなった少年はフェンスの上に立ち、今までのことを思う……

突然いなくなった親友のことを思いながら、気持ちに整理をつける話です。