「戦後とは」を含む小説

https://kakuyomu.jp/works/16818792436672972594 こちらの小説の第二章完結にあたり、あとがき的に書いたエッセイです。 私の少年時代と…

幼少の頃からピアノばかりの毎日を送ってきた少女・未音(みのん)は、音楽科のある中学を受験するが、すべて不合格。 大好きなピアノに挫折し、クラスメートたちからは嘲笑され、周囲の大人…

知覧に従軍する野村と井上。野村は8月13日に特攻の出撃命令を受けていた。 その前日の夜、眠れない野村を兵舎の裏で見つけた井上とのひと時の時間。 生への執着を持ってはいけないと教育…

紹介文 戦後八十年――。 平和な時代を生きる私たちは、 過去から何を受け取り、 何を未来へ渡していくのか。 本作は、 短歌という凝縮された言葉の器に、戦争の記憶と戦後の歩み…

犀川よう様自主企画、第二回さいかわ葉月賞　参考作品です。テーマは「夏」でございます。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818792437650…

　かつて世界大戦があった。 　多くの人々は戦争の過酷さの中で息絶え、それでもなお生きようともがいている中、戦争は巨大な隕石の落下というなんとも馬鹿げた大災害によって終戦を迎えるこ…

人に避けられる三つの「せ」――それは政治、世界、戦争である。 これら三つの話題を出すとほぼ確実に煙たがられる。場所によっては炎上する。 いずれも正解はなく、主張だけは強くなりがち…

１９４５年８月１５日 玉音放送の流れた夏の日の正午。 私の青春は終わり……始まった。 当時２０歳の私「新井絵美（あらいえみ）」は親友の「中山涼子（なかやまりょうこ）」と共に終…

（冒頭） 日本人は、アニメや漫画の物語に深く親しんできた民族である。これは戦後から現在に至るまで、娯楽文化の中核を占め、国民的な想像力の土台となってきた。週刊誌をめくれば、そこに…

玉音放送を終えた8月15日の午後五時頃、に特攻に向かった一人の提督がいた宇垣纒中将。彼の701空大分派遣隊とともに南の海に消えた。22名の若者とともに、死ななくてもよかった彼らを…

タイトルの『MetalMonster』の名の由来は､ 『天地機』の海外版を想定した名称で､ その意味は主人公達の敵は人間を含む生き物ではない｡ 金属の怪物だから(メタルモンスター…

紀元前１０世紀に中国という地で生まれた、漢詩という文学形式。千古から連綿と続いてきたその最も新しい詩歌を、あなたへ。 ──── タグ「戦後80年」は「東京戦争公墓を過ぎる」がこれ…

介護士の小森大志が働く老人保健施設（老人ホーム）には、今年で九十歳になる、和泉サカエさんという女性が入所している。 認知症により、数分前のことも忘れてしまう彼女には、忘れられない…

戦後80年目に思うこと。

戦争経験者やその遺族の方にとっては、何度もめぐってくる一年が来たにすぎないのはわかっています。 けれど、節目はたしかにあると思います。 「歴史」に思いを馳せる者として、「歴史」を…

戦後間もない東京・桜川町。 銀行に現れた白衣の男が「防疫所の薬」と称し、琥珀色の液体を配った。 十二名が死亡、生き残ったのはたった二人。逮捕されたのは元陸軍軍医・神津源一。 死刑…

背中は大火傷、痩せ細って小枝みたいになってる。でも、関係ない。だって私はあの子に会わないといけない。でも、なんか爆弾にしては被害区域広すぎない。もう7日風景がほとんど変わらないん…

2025年の現代に暮らすごく普通の高校生10人が、突如として時空の裂け目に飲み込まれ、1920年代の混沌と文化の爆発する時代と、激動の1940年代、第二次世界大戦の影に覆われた時…