MetalMonster

@I-Nameless

前編

セシリア暦1940年代

惑星セシリア最大の大陸、

ウーラシア大陸全土を巻き込んだ第2時ウーラシア大陸戦争はグライムブラス連邦国とテラノス帝国の痛み分けに寄り終わりを迎えた、

グライムブラス連邦国首都、グライムブラス市

戦争に寄り色んな建物が破壊されて廃墟と成ってる、

その建物も半壊してるがまた原型を留めてた。その建物は他と違い屋敷共宮殿共つかない巨大な建物だ。

その建物に1人の男が入って来た、

戸を開けて一言、

「…ただいま、帰ってき…」

仰向けに成りかけて来た所を女の人が抱き締める様に抱えた。

「…おかえりなさい」

数分後

ベッドの上に眠る男の人を女の人は他数を飲んで見守っていた。

「…アレア?」

「レオス!」

レオス事、レオンハスト=リート=グライムブラスは視界に有る恋人のアレア事アリティア=アーヴィクはレオスの手を掴んだ、

「…アレからどれだけの時間が経った?」

「丸1日は寝てたわよ」

「…そうか」

「…ソレと本当に本当にお疲れ様」

「…知ってたのか?」

「ええ」

ソレからは自然と終結へと向かい少しづつ復興し始めた。

そんな中レオスは地雷撤去の仕事に付いた、

地雷除去ドローンと言っても長いアームの先端に農作業車のブレード部分だけを流用しただけの何ともお粗末な木製の馬車に等しいモノで有った、

方向転換の仕方も2本のレバーの倒す方向でその場で方向転換をするのだが、

コレは素材の関係上金属反応タイプの地雷対策に木の素材が必要でスチルやムゴの様に車のステアリング方式で車輪を回そうとすると負荷に耐えられない為、

この世界での『ドローン』のカテゴライズの条件は、

車はステアリング機構。航空機は明確な自律推進機器とフラップ類。ヘリコプターは大型のメインローターと小型のテールローター。船舶はスクリュー。

其れ等に当てはまらないモノ、有人機無人機全般。

地雷撤去の仕事も佳境に入った時、

ドローンの整備場でレオスは親友のラディア=メカドロンと再会した、

2人でドローンの整備をする最中。

「今のこの世界をどう想う?」

「どうしたんだラディア?」

「どうかって?」

「確かに戦争で自然も町も壊されていたな」

「其れもそうだが、植物を材料にして家を建てたり、穴を掘ったら見つかった鉱石で金属を作る為に使う火から出る煙で空を汚す、捨てたゴミが雨に晒された際に僅かに零れたゴミが水を汚す、これは戦争が起きる前に遭った事だ、

私はつくづく『自然と科学の共存は不可能』と」

「だがソレでも人は自然と科学の共存を目指したんじゃないのか?」

「そうだったレオス」

地雷の撤去が完全に終わった後。

レオスは『グライムブラス』の名を隠して、『サティ』の名で家を出奔した後、修理工場を立ち上げた。

それから数日。

実家の妹からの手紙が届いた、

内容を要約するとこうだ、

ラディアの恋人はあの戦争で村が爆撃に遭い死亡した、

彼女は彼の恋人の変わりには成れないが、

昔から深く愛した。

慰めに成れたらと…

レオスはその手紙をしまい仕事に戻った、

翌日

レオスは何時もながら農作業用ドローンの整備をしていた、

整備も一段落する直前、

「貴方!!…メイビィが…メイビィが」

「どうした!?」

中空浮上用ドローンに乗った使いの者からの伝言でアレアは愕然とした、

内容はこうだ。

昨日の夜午後11時、

バルコニーでラディアとメイビィアナ=ディア=グライムブラスは夜空を見上げたら突如として現れた空中を浮かぶ金属の球体が上空から何時の間にか現れて、

金属の球体から生えた無数の金属の触手が2人を巻き付き攫っていったのだ。

その知らせを聞いたレオスは目を見開き両足の勢いを使い勢い良く起きて妻のアレアにその事の確認を取ったら本当の様だ。

外に待機していた中空浮上用ドローンを見て何か想った様で、

使いの者とそのパイロットを降ろして1人乗った後、

アレアに別れの言葉をかけた後。

何処かへと飛んだ、

その方向にアレアはまさかと思った、

グライムブラス家の1室、

「何を考えているのです!お止め下さい!!」

グライムブラス家に仕える者の悲痛な叫びが響いた。

「ソレは…マジックジュネレータは禁忌の中の禁忌だ…一度使うと何が起こるか…」

レオスの父親は困惑の色が隠せなかった、

「だったら何故誰も直ぐに動こうとしないのです?」

ドローンの内部にマジックジュネレータを組み込もうとしているレオスの反論に対して父親は、

「最後に逃げたと思われる方向はアジス達の目撃情報の有る場所だ!

連邦国軍の戦力もレオスとラディアが入隊した時と違って殆ど無くて1個小隊すら組めるかどうか…」

アジスとはその名の通り人間に似て異なる種族、亜人種の事を指し示しており。

基本的には人間とは相容れない存在らしく言語も文化も思想も違うのか対話が全くと言っていい程出来ない、

更には『アジスの呪い』と呼ばれる解けない呪いに寄り人間の体にも影響が出たらしくその影響で、

人間の身体は身長も筋肉も世代を重ねる事に増量したらしく。(女性は胸が増量しやすく成り)

この世界の人間の平均身長は190cm前後〜2m(最高値は220cm)に達して、(女性の胸は平均して頭より大きく成ってる)

「ならば見殺しにしろと!」

「そうでは無いんだ、そもそもあんなのがアジスかどうかでさえ」

「そんなのは私は許さん!」

「兄さん!」

「…ウィリア、家族と家を頼む」

「兄さぁぁぁぁぁぁん!!」

マジックジュネレータと魔法使いでは無い人でもマナを圧縮して撃ち出す3種類のマジックガンをドローンに取り付けた後ドローンの飛行音で掻き消されて空へ舞った。

数分後

樹海上空

「此処から先が」

アジスが居ると想われる場所。

最早後ろにも下にも向けられない、

ならば前進有るのみ。

ドローンのプロペラの回転音で聞こえないかも知れないが時折窓越しに下を覗き見ていた、

木々の隙間から覗くのがアジスなら厄介だが、あの2人なら直ぐに助けられる。

レオスがこのドローンを決めた理由が離着陸を容易になるのが理由で、

離着陸や地上での走行もこのこなせるローラーを備えた為、

ローラーとドローン本体を繋ぐバネは金属の板を薄く伸ばしながらアーチ状に曲げて重ねてあるのだ、

コレには理由が遭って、この世界で獲れる鉱石で精製する金属を混ぜ合わせての合金が出来ないのだ、

無理に混ぜれば斑模様に成ってしまう、

その為かスチルやチタスにアルテニウム等の純金属同士を重ね貼り合わせるのが精一杯だったのだ。

木々の合い間から何かが3つ飛び出た、

球体らしき物体から小さな光を発しながらもその球体から無数の触手が生やして来た。

「来たか!化け物共!」

触手はレオスの乗るドローンに向けて伸ばしたが、浮上に使うプロペラとは別の移動推進用のプロペラの回転とフラップを巧みに変えながらも回避しつつ機首側のマジックガンを発射した、

速射と連射をメインとしたアハルの弾幕に怯んだ所に誘導に優れたベンタの追い撃ちでトドメと成った、

「敵機撃墜、下?なら」

単発の威力を優先にしたガムファの銃口を下に向けて置く事で対地攻撃を行える用にしたのだ、

そのガムファの一撃で2体目も撃退した、

「最後は…逃げるな」

逃げようとする最後の1体を追撃して全滅させた。

「…流石に禁忌とされた事は有る」

レオスは昔々、

彼がまだ幼い頃。

有る1冊の本を読んだ、

其処には何て描いて有るかは良く理解出来なかった、

筒の様な箱に2枚の羽、

箱からプロペラの上に向かう矢印、

ソレが何なのか解らなかった。

だが何度が読んで行く内に、

底が黒く焦げ始めて捨てられていた鍋や、

切れ味が悪く成り研いでも使い物に成らない鎌等でそういうモノを作ってしまったり、

妹や弟達に飛行機の玩具を作ってあげてた、

だが。

彼が小学校時代の時、

夏休みの自由研究で作ったモノが問題だったらしく、後から校長室で、

歴史にも載ってた『ジョージ=グライムブラス』の残した本に描かれた『マジックジュネレータ』に纏わる本は妄りに手を出しては成らない禁書中の禁書とされてたのだ、

その禁書に手を出せたのは他成らぬグライムブラス家の人間だからだと。

その後自作のマジックジュネレータは丁重に処分した、

ドローンに搭載されたモノは修理工場に使える部品類に誰にも弾け開かせて無いマジックジュネレータの構造の記憶に基づき合わせた新規品のモノ。

その為、子供の時は中に淡い光程度だったのがドローンやマジックガンの性能向上に繋がったのだ。

マジックガンとは何か?

第1次ウーラシア大陸戦争では、

銃器を持った兵士の他。

高い魔術を使いながらも鍛錬と継承の末からか他者を見下す事の多い西洋式魔術と悪霊や怨霊の対策、忍者が潜入するには都合の良すぎる東洋式魔術の其々の派閥が戦争に参加した事で大惨事を迎えた事が遭ったのだ、

その為、

魔法使いは原則証明が可能かの確認が取れしだい戦争に参加しない用に条約が施行されたのだ、

だがそれでも魔法の魅力がまだ残ってしまった事もあり密かに参加されてる事も相まって魔法使いで無くても魔法の類いが使える様にする必要が遭った事から、製作されてた。

マジックガンの原理は待機中のマナを凝縮して発射する武器、

完成当時は一部の学者や専門家からはマジックジュネレータを参考にしたのでは?

と想われたが、製作者はマジックジュネレータの存在を知らなかったらしい、

レオスの乗るドローンが詳細不明の3機の撃破後、

樹海の隙間からその様子を見た球体は何処かへと去って行った、

去って行った先。

「そうか…もう来たか」

洞窟の中で男は球体の報告を聞いた後。

「ならばこちらも」

そう言うとうつ伏せにされた女の人の後頭部の項に針を刺して何が流れた、

刺された上に何かを流された女の人が暴れようとしたが、金属の触手がその暴れる身体を抑えた、

正体不明の板と小さな筒の内筒の方から反応が有った、

「おお…成功だ、…だが後一押し」

男は次の準備に取り掛かった、

一方森林上空

「流石に燃料が半分も切って来たか。こうなれば止む終えん?」

レオスは木々の下に人の存在を感じた。

木々の隙間だけでは暗くて良く分からないましてや夜となると余計にだ、

止むなくレオスはドローンの照明を仕様した、

矢鱈照らすと何が出て来るか。

だが照らされたモノの姿にレオスを喜びを隠せなかった、

「メイビィ!メイビィじゃないか!?其処で待って、直ぐ乗せる様にしてやるからな」

木々の隙間を慎重に抜けながらドローンは着地した、

レオスはメイビィの元に駆け寄り手を触れながら喜びの声を掛けた。

「怖かったか?怖いだろうにな?でももう大丈夫だ、勘当を覚悟の上で助けに来たんだからな。後一人、ラディアも見つけて3人で家に帰るぞ」

そう言ってドローンのコックピットに乗ると手を伸ばしてメイビィの手を掴むと後部座席に乗せた、

ドローンを離陸した直後、

あの球体が現れた。

「来たな!今度は貴様等がうし…」

マジックガンの殆どの攻撃を球体が自ら発した光の盾で塞がれた、

球体は自身の身を守っただけで瞬間移動に近い感覚で去って行った。

何処かの場所でその様子を水晶玉で観察していた、

レオスのドローンは燃料の事も考えて補給の必要が有る為に一度引き返す必要が有ったが、

木々の隙間から光りの点滅を確認した、

アジスがモルース信号を理解して利用されて犠牲が出た事が遭ったが、

発光のパタンを良く見ると、

[k.o.x.t.i.h.i.k.o.i.w.a.t.a.s.i.h.a.n.i.n.g.e.n.d.a]

何回かのパタンを見てレオスはその光りの有る方向へドローンを飛ばした。

光り発した所へ飛んだが誰も居なかった、

周りを警戒してから着地をした。

木の影から親指を立てた手が見えて、

座席の脇に仕込んだ鉈を取り出してドローンから降りた、

手が見えたと事で隠れたと思われる所に歩くと誰も居ないがレオス何かに気付きドローンの居る方向に視線を向けた、ドローンの中には妹のみしか居なくてその周りは誰も居ない筈なのに、

見知らぬ老人が居た。

「誰だ!…いやソレより何時?」

「ふむ…直ぐ気づいた様だな」

「貴方は?」

「名乗るなら先に貴様の方からだろうが」

「…僕の名前はレオンハスト=リート=グライムブラス、ただ今は家とはほぼ勘当です」

「どの様な理由だ?」

「友と妹が怪物に攫われたのにも関わらず誰も助けてくれなくて」

「『人助けに理由は無い』と言う奴か?だがな、身勝手な理由で命すらも選定されるのだぞ?」

「ソレでも何です、友がこれ以上苦しむのも」

「…そうか。だったら儂の所へ来い、儂の名はライイチロウ=ムラヨネだ、バイオマスの燃料なら用意はしてある」

「有難う御座います」

樹海の中に畑と山の麓に沿って家が存在していた、

其処で燃料の補給を行い終わらせた後ムラヨネの家の中に入った、

玄関の脇に置かれた鏡がメイビィの姿を映すと途端に加工された映像の様に白黒反転した、

それを見たムラヨネはメイビィをリビングルームに入ったら其処で待つ様に言われて、ムラヨネは急ぎ別の部屋にレオスを案内させた。

「矢張りは事が遭ったか」

「矢張りとは何です?」

「レオスよこんな右も左も分からぬ暗い樹海の中では普通の女の子は恐怖で泣いたりする筈だろう?」

「あの…それは1体?」

「つまりはこうだ。今の妹は身体は本物だがその魂は偽物、詰まり脱け殻じゃ」

「嘘だ!」

「嘘では無い。これは召喚魔法の手段は知っておろう、召喚の書に想像しながら書き込むのだが。

遥か昔の召喚術は生贄が必要だった、人間の命がな、

ただその召喚術は主従関係を理解出来ず目の前の相手を真っ先に攻撃されて殺害されたからな、其処で命では無く魂と身体の研究を行い、その魂を抜き取り召喚術の生贄にする召喚術を完成された」

「ソレは何故?」

「決まっておる、召喚獣の力を弱めて無理矢理にでも主従関係を理解する為にだ、

人の命を使う昔の使う方式は高い力を発揮するが、制御も出来んし何より言う事も聞かん、だが半端な召喚術なら召喚された後の身体の維持にも定期的に主から魔力を与えないといけないからだ。だがコレをやると次の問題が魂を抜かれた身体の方だ、何とその身体を処分すると最初の召喚術の様に本来の力を得てしまう。幾つかの案を研究した結果、ホムンクルスの魂を抜き取りそれをそのまま人間の身体に依代として貰うと言うものだ」

「そんな事が1体だれが?」

「お主の友人は確かラディア=メカドロンだったな?」

「ええ」

「メカドロンの初代当主は錬金術師フォールスとは師弟関係で有った、

つまりフォールスしか知らないホムンクルスの製法を知るメカドロン家は召喚術の研究過程で『人間の魂とホムンクルスの魂をすり替える』方法を考え付いたのだろう」

「…ラディアがまさか…嘘だ!嘘だ!嘘だ!」

「嘘だと想うなら会って話しをすれば良い、会えたらだが、あの光りの盾をどうするのかね?」

「それは…それはどうすれば良いのです?」

「ならばこいつを組み込むと良い」

「それは?」

「貴様のと同じマジックジュネレータだが、炉は合金と成っておる」

「そんな…今まで合金何かは」

「出来ない筈だろう?だが『バラケルスズの純銀』『ウドの雑木』『カドケウスの枝木』これらの材料に儂のお手製の火、水、土、木、金、と其々の陰と陽『ミニ十炉』が壊れたものの完成したのだ、『セシリア.チタニクス合金』としてな」

「そんな素晴らしいものが」

「だがこれでも奴等に叶うかどうか?」

「もしその時にはどうすれば?」

ムラヨネはレオスに視線を向けて残酷な事実を言った、

「なら聞こう。貴方は妹様の死の悲しみを超えられるか?」

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