「絵本」を含む小説

夏の校庭で見つけた、ひとつのせみのぬけがら。 それは小さな男の子にとって、ただの殻ではなく「せみのぼうし」。 頭にのせれば、飛びたつ未来を思わせてくれる、大切なお守りのような存在…

「おじいちゃん！昔話の神様たち、どんな姿をしているの？」 小さな木造の家のストーブのそばで、少女はソファの端にもたれかかり、うるんだ目で座っている老人を興味津々に見上げていた。頭…

汗びっしょりになりながらサッカーをがんばるゆうた。 ある夜のおまつりで出会ったのは「ひんやり おばけアイス」の屋台でした。 白いアイスをひとくち食べると、体がすけておばけみたいに…

夏の夜、大きな隕石が空を流れました。 ニュースでは「危ない」「こわい」と騒がれるけれど――。 少年ソラには“きらめく贈り物”に見えました。 同じ石でも、コオロギには“夜を照らす灯…

ひんやりした氷の国からやってきたペンギンのフリオ。 「暑い国のみんなに、ぼくのアイスでよろこんでもらいたい！」 そうしてはじめた南の島のアイスクリームやさん。 ぞう、キリン、カバ…

超超超スロースタート 彼のキャラが壊れます 彼女に至っては振り回されます みんなとってもいい子 わかってるんだ←頻繁登場 緩緩覚悟でお願いします

静まりかえった夏休みの昼下がり。 ゆうまが見つけたのは、いつも通る公園の奥に伸びる、見知らぬ小道。 その先の池に映っていたのは、自分より少し大人びた“未来のゆうま”でした。 夏休…

大好きだった絵本作家の先生が亡くなり、自分の将来の夢に蓋をしていた高校一年生のアオ。ある日、アオは得体の知れない黒い物に覆われて意識を失いそうになる。 だがそれは切り開かれた。差…

昔好きだった絵本を読み返した。 「あなたはわたしの宝もの。幸せそのものなの」そう言った絵本の中の女の子。 それなら私の幸せは、なんだろう？ ☆や♡、ブクマ、コメントありがとうご…

カバのコロンは、とってもおしゃべり。 でも、しゃべりすぎて友だちを困らせてしまいます。 そんなある日、ふしぎなふうせんに出会い、コロンの言葉は空へと飛んでいきました。 光るふうせ…

【通常あらすじ】※ネタバレなし 僕は、宮城碧。小学五年生だ。 小さい頃から知らないことを知るのが大好きで、毎週土曜日の午前中は図書館に行くのが楽しみなんだ。 いつものように幼馴染…

夏の空にぽつんと現れた黒い雲。 その中には、ひそかに町を見つめる“誰か”がいました。 こっそり隠れているつもりが…思わぬハプニングで、みんなの一日がもっと特別に――。 笑顔が広が…

ピアニストを夢みる難民の少年。彼は命をかけて国境越えに挑戦します。 それを見守る「我」という存在を通して、人生をあきらめない彼の半生を追います。 テーマ上、わりと重めな作品にな…

「ぼくを生み出した主を探して欲しいんだ」 絵本作家を目指す大学生、ユズハの前に現れたのは、小さな付喪神の少年と大きな化けガラス。少年の主を探そうと町中を奔走するユズハ達の前に、…

　最初は甲斐甲斐しくも家族で子犬の世話をしていたにも関わらず、男の子が成長するにつれ世話が雑になり、ついには山奥に捨てれることになったシロ。男の子の元に戻りたいと匂いを頼りに何ヶ…

万人を救う力を持った、日本を旅する魔法使い。これは、やがて〝夢の案内人〟と呼ばれるようになった彼とその仲間たちが〝夢 〟を叶える物語。 この童話は、私の一次創作品『魔法使いの…

夕焼けに染まる校庭で、五人の子どもたちは夢を語り合った。 甲子園、教師、警察官、音楽家、絵本作家——それぞれが未来を信じていた。 だが、季節が変わり、家族が離れ、日常が少しずつ…

一か月ほどの苦難の旅を超えた、『壊す』能力を持つ少女・フィリアは、目的の都市である『ハルモニア』へとたどり着き、『自分の生きる道』を探すための日常の第一歩を、元旅人の執事・ツクヨ…

神楽鳴『詩集』 大学に通う20代前半の女性。童話調の物語や詩、ファンタジー小説を描くことが得意。青色矮星と幼い頃から共に生きている。空想と理想の世界で、絵本を閉じた先にあった物…