「言えなかった 短編」を含む小説

潮風に揺れる髪、夕暮れに染まる瞳。 高校最後の夏、彼女は転校していった。 残されたのは、一枚の写真と、言えなかった言葉。 毎年巡る夏の中で、ただひとつ戻らない「あの…

家とか友達の前とかって、本当にしょうもないことでも、ワイワイ出来ますよね。 でも、そんなに頭に残るわけではない、けど、その時間を過ごしている時は、最高に楽しい。 そんな、「日常…

私こと岸谷梨那は、片想いをしていた。 相手は竜崎達弥。 平凡で、影の薄い冴えない男子。 線香花火のような、一夏の恋の話。 —— こちらはXで短編のお題の募集をし、頂いたものの…

物語を数えられる人は恐らくいないでしょう。 それもそうです。「人の数だけ物語がある」という言葉の通りに考えれば、物語の数は宇宙誕生から宇宙滅亡までの人類の総数と等しいことになりま…

閲覧ありがとうございます。 音無 玲(おとなし れい) ある女子からイジメられている中学生。 クラスでも浮いている存在で、みんなから無視され続けている。 よく言えば冷静、悪…

自分の、自分だけの、けれどもみんな思っている。 そんな誰にも言えない思いを吐き出せたらと。 願わくば、どこかの誰かと共有して、一緒に悩んで、最後には笑いあえたなら。と。

引っ越しの荷造りの途中、白石葵は一枚の写真を見つける。 そこに写っていたのは、卒業の日に肩を並べて笑う自分と橘美咲の姿だった。 放課後の教室、帰り道で交わした他愛ない会話――。…

秋と言えば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋と言いますが、これは食欲の秋だけを捉えた、超短編。 ほくほくであまーいさつまいもの誘惑に、勝てる人はいますか？ 【注意事項】 落ち葉…

ただ、心の内側の拙くて、汚い言葉の類を吐いただけの、詩とも言えない言葉の羅列です。読んで頂けたら、レビューに暴言でもなんでも吐いていってください。

会社員の鬼頭は同僚から食事に誘われたが、すげなく断ってしまう。いつも外食の誘いを断る彼には、他人には言えない理由があった。

「来年も、一緒に行こうね」 その約束だけを信じて、私は花火大会に来た。 浴衣を選んで、髪を結んで――それでも、言えなかった。 あのとき、言えばよかっただけなのに。 たった一言で変…

ふいに聴こえた歌声は、奈津子にとおい恋の記憶をよみがえらせた。初恋でもなく、最後の恋でもない。だけど忘れられない高校時代の恋。奈津子は同い年の女の子に恋をしていた。同じ教室で過ご…

現代ドラマと言えば現代ドラマで、 アタシ視点のラブコメ、と謳うほど茶化したくない。 だけどそれを恋愛と言ってしまえばあまりにも壮大な気がする。 読む人を選ぶ。 きらきらと、あまり…

夏も過ぎ去ろうとしたある日―― 久しぶりに故郷の田舎へ里帰りしたあなたは、幼なじみの女の子　澄川　紬（すみかわ　つむぎ）と再会する。 木の香り漂う古い実家で再会した二人は、懐…

月が、地球に墜ちてくる。 世界の終わりまで、あと一日と数時間。 誰かと抱き合うことも、走って逃げることもできず、俺はアルバムをめくっていた。 そして思い出した。 初恋の人、佐…

三つのお題から、ひとつの物語が生まれる―― 本作は「三題噺」という形式をもとに紡いだ、小さな短編の練習帳です。 制限の中から生まれるのは、別れの予感、言えなかった嘘、記憶のにおい…

街の片隅に、ひっそりと佇む小さなパティスリー「味覚の記憶」。 このお店を営むパティシエ、味沢譲（あじさわ ゆずる）には、誰にも言えない、とっておきの秘密がありました。 それは、人…

医者から告げられた余命まであと三日に迫った女子中学生・雪優希（ゆっけ）。 見慣れた病室の朝、彼女は白いノートに「これは遺書ではありません。とある友人への愚痴なので開かないでくださ…

最後まで報われない少年の最後を書きました。 なんとも言えない気持ちになってくれたら嬉しいです。 少年にもっと生きてて欲しかったので、 いつかリメイクして転生させるかもしれないです