「葬儀場」を含む小説

唯一の肉親である祖父が亡くなった。彼の葬儀場を聞いたところ知らない地名であった。 竜の首をした男にまたがって向かった先は異境――祖父はそこで国を救った勇者であった。

「肉体が完全に消失する場所だよ。なにも起きないわけないじゃん」と薫さんは言った。

　――それでもこの世界は止まらない、現実はいつまでも生き続けるから―― ４人の主人公が東京の火葬場を舞台とし、繰り広げるヒューマンドラマ・ストーリーです。 連作短編で群像…

〈詐術〉（さじゅつ）――。 　それは嘘を真実に変え、人知を超えた現象を引き起こす秘術。 〈詐術師〉（さじゅつし）――。 　それは〈詐術〉を操り、砂漠に雨を、雲の下に日差しを降ら…