「泣く」を含む小説

王女エリザベスと婚約者のアルバートは、幼い頃から王城で穏やかな日々を送ってきた。 帝王学や社交や厳しい教育環境ををともに乗り越えてきた二人。 ある日、エリザベスが侍女に階段から突…

彼女は可愛らしくて、私とはまるで反対の性格で、私は彼女が好きだけれど、時折とても嫌になる。 涙を上手に使う彼女に、とても苛立つ。 でも、ある日。 『憐れんで笑ってあげるから』と…

ディエム侯爵家には双子の姉妹がいた。 一人が私のことで、もう一人は私と全く似ていない妹のことだ。 両親は私が良いところを全部持って生まれて来たと言って妹を笑っていたから、そ…

妹のために、一番好きな字を書く姉の話。

満月の夜。羽山は、ツンデレな同級生・神楽坂が泣く姿を見た。神楽坂は半年後に消える運命を悟ったのだ。「恋をする」ことが運命を回避する条件だと知った羽山は、偽装カップルを提案。 「別…

３つの太陽が存在する数億光年向こうの銀河の物語

いつ訪れるとも知れないその日のために、わたしは庭園の花のように育てられた。 大きな不満もなく、退屈など感じる暇もなくて。 疑問すら抱かなかった。 たとえ平穏な日々が終わりを…

人に押され気味で嫌な時も嫌とは言えない大学生の主人公。たまたま知り合った社会人倒され気味に付き合い、気づけば同棲状態。 けれど彼はちょっとしたことで暴力を振るうようになる。そして…

寝るのも怖い、起きるのも怖いという彼女。 つらいことがあって、不安なんだよね。 そういう時には、一人で溜め込まないこと。 一緒に、楽しいことを考えようよ。

奈良時代。 勉強の時間がせまっているというのに、六歳児の若さまは、女官をまいて、部屋から脱走し、ぷらぷら、悪戯を考えながら歩いています。 「あらたまの恋　ぬばたまの夢　〜未玉…

日本人の父とイギリス人の母の間に生まれた幼子は、田舎町ブリストルで育った。当時はそのまま永住する予定だったので、現地に馴染みやすいよう英語名で「ノヴァ」と命名された。しかし、物心…

　とある秋、幼い少年と少女は離ればなれになった。 「また絶対会えるから――泣かないで」 　少女——一華は、少年――瑠衣にそう言った。 　それから、瑠衣は泣けなくなった。 …

世の中には、危ないことがあるんだよ？ 危ない人がいるんだよ？ でも、「嫌な人がいる」とはなかなか誰も言わなかった。 友達が言う。 「私の家の近くの交差点でいつもリュックサックを背…

SEになって4年目の八重垣明梨は、久々に会った同期の成瀬がトイレで泣いている所に遭遇する。 理由を聞き出せないまま成瀬との距離を計りかねていた明梨だったが、社員旅行の委員を成瀬と…

朝起きるとできていた鉄格子により、アパートの一室から出られなくなった。床にできていた大きな穴から脱出を試みるも、その先は地獄か、それとも。

さぁさぁ、今宵は月が出る。 夜が映すは、迷いか、明日か。 酔いどれ、暴人、昼行灯。 あなたは誰と、夢を見る？ 初投稿作になります。 拙い文章にはなりますが、温かい目で見ていただ…

幼なじみの男子が引っ越すことを当日まで知らなかった。 アタシは走る、走る、ひたすら走る……。 ＊＊＊ 第7回NOVEL DAYS課題文学賞優秀賞受賞作。 （※著作権その他すべ…

「ごきげんよう！　レヴィーア・フローディアよ！」 　鏡の前で令嬢っぽい仕草を研究する私は、トラックにはねられた記憶とかないけど、気がついたらプレイしていた乙女ゲームの世界にいた…