「ファンタジーよりもファンタジーな短編」を含む小説

戦争の気配が近づくボルテラ王国。 毎晩のようにいきつけのバーへと通っていたアレクは、ある日、見知らぬ旅人――ボンボルドと隣り合わせになる。 人当たりがよく、どこか影をまとったその…

街の片隅にある、不思議なカフェ「Café yakhtar」。 ここには、迷いや痛みを抱えた人々が、なぜか引き寄せられるように訪れます。 マスターは多くを語らず、ただ静かにコーヒー…

ヒトに似たサカナ、魚によく似た人の小さな物語。

僕はテロリストだ。 ーーー誰もが憧れる上級貴族の息子であり、名門学園の生徒会長ゼスィアには、誰にも言えない裏の顔があった。 彼は貴族社会の不正を暴くテロ組織ヤトノスガラの一員なの…

【一話完結式】サクッと読めるけど本格派！ 壮大で幻想的な叙事詩から、騎士と聖女の珍道中までバラエティー豊かです。どのエピソードからでも読めます。毎週金曜日20:00に新エピソード…

1話完結型ショートショート。この世界のどこかで生まれる、魔法少女たちの物語を様々な角度から紡いでいく。 (noteで掲載した内容の再掲を含みます)

売れない小説家の主人公は、四畳半の部屋で暮らしている。その部屋の隅には、祖父の遺品である、鉄製の茶釜が鎮座していた。ある日、原稿が遅々として進まない主人公はコーヒーでも飲もうと、…

やる気ゼロの意識低～い魔法使いとバイトで「弟子」をやってる医学生のあれこれ

ある日、肘に新しいホクロができた。 けれどコイツ、普通のホクロじゃない。やたら自我が強く、皮膚を引っ張って動いたり、時には腕ごと振り回して俺の体を引きずったり。 ある日とうとう…

人里離れた森の泉に住む小さな妖精リューは、ある冬の日に泉を訪れた髪の白い人間の女の子と出会う。 人間の感情を理解できないリューは、女の子が作り出すきれいな宝石に魅せられる。 儚く…

要はお嬢様と従者の両片思い。 ノベルアッププラスにも載せている作品です。 いわれの無い罪で地位も家族もなくした令嬢と、彼女の影の、交わらぬロマンスの話……そのかけら。 短編な…

夜間警備中、不届き者に刺され重傷を負った警備員の『ダリアン』は、搬送先の病院で、研修医の『ファイン』と出会う。 天使と見紛うほど美しい容姿のファインに、ダリアンは一目惚れする。…

現在判明している人物 ルイン:黄金教団の教主。若干後暗いところはあるようだがあまりにも人あたりがいいため「何も暗いところなんてない」と思う人の方が多い。 シラフネ:教団の裏組織"…

「勇者」と共に魔王を倒し、世界を救った「女騎士」。彼女は王都での安穏な生活を捨て、傭兵として旅商人の護衛をしていた。 しかしこの旅商人は購入のたびに「女騎士」を支払いに使う男だっ…

手を伸ばして助けてくれる大人は俺の周りにはいなかった。 俺はいつのまにか大人になっていた。 サンタクロースと泥棒の話。 かつて子供だったすべての大人たちへ……

《書籍化のお知らせ》 当作品はアルファポリス文庫様より書籍化いたしました。 出版社様の規約に従い、 書籍該当部分の大半（第二章〜第四章＋終章）は、 書籍の発売と同時にこちらの…

夢を語る気分で、通りを見れば。綺麗な虹とか素敵な恋を、想像して沸き立つ心が、ストレングス。僕たちはストレンジャー。美しいことに憧れるというのは素敵なこと。色々な話、おとぎの話をス…

俺は旧世界の魔王フレイスト。今は封印から解かれて某魔術学校で魔術教師をしている。この生徒たちは、魔術の危険性をまるで分っていない。俺は懇切丁寧（？）にそれを説明するが聞き入れない…

異世界風土記　テーマ：「構え」　参加作品です。 突如「その島」に流されてきた青年、ジェイドが出逢ったひとつの人影。 人ならざるモノの雰囲気に吸い込まれるように近づいて、波に流され…

　この小さな世界では、生まれた瞬間にロール-役割-を与えられる。それは身分を証明するものであり、拒否などはできない。しかし、そんな世界でただ一人、ロールを持たない者がいた。どう生…