光るウミウシのように生きたい

軽妙、コミカル、ユーモラス！
作者さんのエッセイは本当に面白いです。
あるあるの話から、ちょっともの珍しい話まで。
話のバリエーションも広く、たのしめること請け合いです。

　この作品は、唯一無二。
　だってさ、こんなに沢山の「人生」を経験した人って、そんなにいないんじゃない？
　しかもそれを、WEB小説サイトに書いちゃうんだ。
　そして自分を「ハガキ職人」なんて名乗ってる。笑

　この人の人生は、僕から見たらエグい。
　でもこの作品はとてもコミカル。

　色んなお仕事の、文化的な事柄を明るく振る舞ってかけちゃうんだ。
　こんなサブカルチャーもありなんでないかい？

　てか、カルチャーショック受けまくり！
（言葉の使い方が合ってるかは知らんけど）

昼間のキャバクラでどら焼きを頑張って食べたり、デートの相手が逮捕されたり等、経験したことないような話が多くて驚きました。
読み物として中身がすごく濃いエッセイです。

テープ起こしに清掃業、プレステのモニター会、さらにはキャバクラメインの不動産まで。

マニアック、時々アンダーグラウンドで非常にディープ。知らない世界がのぞき見できること、それがエッセイの一つの醍醐味だとするならば、このエッセイにはそんな魅力がつまってます。

そして、著者のゴオルドさんのユーモアのある軽妙な語り口に、時々見せる鋭い視点がたまりません。ゲラゲラ笑って読んでいたのに、気づいたらすごく深い。

さすがハガキ職人。思わず採用したくなるような、気が付いたらレビューを書いてしまっているような、そんな力のあるエッセイです。