コンと狐と明日の少女（コンと狐とSeason1）

鳥取県の小さな田舎町に『和食処　若櫻』はあった。
この食堂のかまどでつくった料理を食べた者は死者の国へと送られるのだ。
キツネのサナと、幽霊のコンはこの食堂を営み、お客としてやって来る幽霊の現世に残した想いを果たしながら、死者の国へと送り出していた。

シリーズ第一弾。コンとサナ、出会いの物語。
ある日、お店にイクと名乗る幼い少女の霊がやってくる。
イクは自分と母親の名前以外の記憶を失っていた。
さらに、コンはイクについてなにかを知っているようだが詳しくは語らず……。

※本作は「ノベルアッププラス」「小説家になろう」の各サイトでも「コンと狐と」の題名で公開しています。
※作中での神話、伝承等に対する解釈は筆者の創作であり、学術的根拠に基づくものではありません。